阪急電鉄正雀工場を見学 ~その1~ 車両工場を見学
少し前になりますがちょっとご縁がありまして、阪急電鉄の正雀工場を見学させていただきました。
当然オタクとしては、この上ない鉄分補給の機会。
まずは会議室で阪急電鉄と正雀工場の説明を受ける。
阪急電鉄の創業者、小林一三氏は尊敬する経営者の一人です。
工場見学する時にかぶるヘルメットと、来場記念のノベルティもいただく。
阪急電車が描かれたサランラップって初めて見た。
前日に日立製作所から納車されたばかりの新2000系、2302F。
検査を経て営業運転に投入されます。
天井の冷房装置が置かれている脇を抜けるとちょうど5304が更新工事中で、鋼製車体のサビが出やすい屋根やドア下の部分が補修され、パテが盛られてた。
車齢は50年を超えてますが、新製の台車に取り替えられている。
同時に内装もリニューアルされていて「あと10年は使うかなぁ」とおっしゃってました。
車両をピットに牽引するのは、ドイツZAGRO製「ZAGRO E-MAXI」電動車両移動機。
リモコンで動かせるらしい。
外されたシートは洗うのかと思ったら、洗わずにモケットを張り替えるそうで。
阪急電車のシートはアンゴラが使われており、手触りの気持ち良さは日本一。
台車が外されてますが、枕梁とボルスタアンカーが車体に残ったまま。
外されてたり、ボルスタ台車好きの私としてはたまらない光景。
「ボルスタ台車はどうですか?」と聞いてみたら「枕梁(ボルスタとは言わず枕梁と言い換えられた)付きは整備しやすいですけどね」と、中の人の生の声。
あ、そうなんや~
塗装ブースはマルーン色が染み付いてたり。
自動車の塗料は水性化が進んでますが、阪急マルーンは油性らしい。
水性塗料も試したけど、艶や耐久性が劣るんだとか。
中間車の連結に使われる「半永久密着連結器」は、連結器をボルト4本で固定します。
連結器の根元には緩衝器(左側)が取り付けられ、振動や衝動を抑制します。
車体床下から外された電動発電機。
こうして見ると、かなりデカい。
電動発電機に取り付けられているプレート。
電動機出力120kW、電圧1500V、電流80A、回転速度1800rpm、界磁腹巻、重量2260kg、製造昭和53年と刻印されてます。
中を覗くとコイルは外され、永久磁石が並んでる。
この距離でバラしたモーターが見られるなんてステキ。
他にもいろいろと工場内を見学させていただきましたが、キリがないのでこのへんで。