お葬式での出来事
今日、お葬式に参列してきました。
といっても、組合関係でお付き合いのある方のお父様が亡くなられたので、ご本人の顔も名前も知らない、ぶっちゃけて言うと義理での参列。
あまりこういう席での面白い話をするもんじゃないのですが、あえて今日の出来事を書きます。
葬儀は集会場みたいなところで行なわれたんですが、我々一般参列者は当然後ろの方に座ります。
私の斜め前には20歳位の若い青年が座っていました。
ハタチそこそこでは葬儀に参列した経験が少ないのは当然ですが、その彼は決して悲しみにうちひしがれているわけではなく、どことなく緊張しているようでした。
読経中、彼はずっと数珠を両手にかけて手を合わしてます。
焼香が前から順番に回ってきて、その彼の番に。
普通ならここで左手に数珠を持ち右手で香をつまみますが、彼は数珠を両手にかけたまま両手で香をつまもうとしています。
(笑いこらえ度15%、まだ安全域)
次に両手でつまんだ香を、そのまま目の高さまで持って行き・・・
(笑いこらえ度30%、ちょっと頬が上がってしまう)
両手で香を香炉に落とそうとしましたが、数珠の房が香炉の中に入っているじゃないですか!
(笑いこらえ度50%、鼻の穴が大きく開く)
香炉へ香を落とし合掌しようとしますが、香炉から少し発煙が!
(笑いこらえ度70%、吹き出しそう)
彼は深々と合掌した後、両手で次の人へ焼香を渡しました。
香炉から出された房の先端は、少々短くなっております!
何とか数珠の炎上は免れたようです。
(笑いこらえるの限界、吹き出す寸前!)
私の所に焼香が回ってきた時には、私の目は真っ赤に潤んでいました。
決して悲しいからではなく、笑いをこらえるのに必死で涙目に・・・
重々しい雰囲気の中では、面白さが倍増してしまいます。
私は、彼が数珠の房が短くなったことに気が付いているのかを確かめる術もなく、その場を後にしたのでした。