のと鉄道の観光列車『のと里山里海号』に乗る
のと鉄道穴水駅に展示されている旧車両を見学してると(記事)、車庫に止まってた3両編成の車両が動き出した。
一旦、引き上げ線に入ったあと、2番線に入っていく。
先頭車は普通列車用のNT213ですが、その後ろ2両が青い車体の・・・
次に穴水駅から七尾駅に発つ列車はのと里山里海4号ですが、全席指定で別途乗車整理券を買わなければなりません。
駅の窓口で聞いてみたら海側は満席だけど山側はまだ空席があるらしく、一人500円で乗車整理券を購入。
乗車整理券を買う時に座席マップを見せてくれ、どの席がいいか聞かれたので、後ろの車両の最後尾の席をリクエスト。
乗車口にアテンダント立っていて、乗車前に手の消毒と予約の有無や乗車整理券を確認される。
観光列車用に2015年新潟トランシスで製造されたNT300形、穴水方がNT301。
NT301は里山をイメージしたオレンジを配色。
車内には沿線の伝統工芸品が展示されていて・・・
ボックス席のテーブルには飛沫防止パネルが設置されていますが、このパネルの枠も木工で作られていて、冷たい印象のアクリル板ではなく温かみを感じさせるこだわり。
NT300形は観光列車用ではありますが、運賃表や整理券発券機も設置されており、普通列車としても運用できそう。
展示車両を見ている時に七尾駅から乗って来た普通列車が少し引き上げましたが、1番線にのと里山里海号を入線させるためにスペースを開けたみたい。
座席には、のと里山里海号乗車記念のクリアファイルとスタンプ入りフォトカードが入った袋が置かれてました。
ホームからたくさん見送ってもらい穴水駅を出発すると、すぐに列車はスピードを落とし、イルミネーションのあるトンネルをくぐります。
往路は撮影に失敗しましたが、今度はうまく撮れた。
アテンダントさんの饒舌なガイドを聞きながら風景を楽しめるんですが、うんちく話が線路脇の家に住んでるおばあちゃんの個人情報まで及んでいて、なかなかの攻めっぷり。
能登鹿島駅では今の時期にしか見られない真っ赤な「のときりしまツツジ」がきれいでしたが、この花はこの列車のシートの柄にもなってるそうで。
観光列車らしく、ビュースポットで停車して風景をガイドしてくれます。
ここでは、遠くに見える斜張橋「ツインブリッジのと」がビューポイント。
西岸駅は、テレビアニメ「花咲くいろは」に登場する湯乃鷺駅のモデルとなったらしく、湯乃鷺の駅名標も設置されている。
せっかく聖地感を出してるのに、サビが流れてしまってるのは残念なところ。
能登中島駅では、構内に静態保存されている郵便車を見学できるそうで、15分ほど停車。
そこにあるのは鉄道郵便車 オユ10。
郵便車は昭和61年に廃止されたんですね。
郵便物を運ぶだけでなく、輸送中に車内で区分け作業もしてたらしい。
小包も運んでましたが、今じゃこんなスペースじゃ収まらないだろうな。
レトロな郵便ポストは飾りではなく稼働しており、ここへ投函すると「オユ10」の特別な消印が押されます。
郵便車を見学したあと、ちらっと駅舎も見てみる。
左に見切れている郵便ポストは普通のポスト。
ここで穴水行き普通列車と行き違い、能登中島駅を発車。
和倉温泉駅到着前に、車内で再び乗車整理券の検札が。
え、なんで?
乗車する時にチェックしたやん!
完全にノーマークだったのでどこへしまったのかがわからなくなり焦りましたが、乗車記念品を入れた袋の中にあった。
七尾駅に到着する時、ホームに入ってから一旦止まり、安全確認してから再び動くとアナウンスがありましたが、なんでホームに入ってから安全確認するんやろ?
と思ってたら、降りてからその理由がわかる。
七尾駅に着いて最後部のドアからホームに降りるとちょうどホームの端っこで、車両の後端部分はホームからはみ出してました。
先頭車へ行ってみると、停止目標から2~3mほど行き過ぎて止まってる。
枕木を束ねた車止めまで1mほどしかない。
どうやら七尾駅ののとホームは3両分の長さにはギリギリ足りないようで、停止位置で止まると最後部のドアをカットしなければならないところ、そこからさらに押し込んで、なんとか最後部のドアを開けられるようにしてます。
そのため、停止位置で一旦止まり、そこからさらに進む動作を「安全確認のため」とアナウンスしてたみたい(間違ってたらすいません)。
今回は七尾駅までは車で行きましたが、次の機会にはJR七尾線にも乗ってみたいです。