BMW5シリーズのハイブリッドセダン、530e試乗
BMW5シリーズセダンの商談を進めていたにも関わらず、契約寸前でことごとく生産中止になるという仕打ちに合い、これはもうBMWは買うなということなのかとやめるつもりでいたら、営業氏から「最後に530eの試乗をしてください!BMWのハイブリッドは他とは違いますから!」と懇願される(記事)。
まあダメでも話のネタにすればいいか、ぐらいの気分で530eの試乗をすることに。
マイナーチェンジした5シリーズはグリルが大きくなり、目元が角ばっていい感じ。
全長4,975mm、全幅1,870mmで駐車場には困らなくていいサイズ。
ハイブリッド化によってバッテリーのスペースでトランクが狭くなるのが一番気がかりですが、実際にチェックしてみたところ、トランク中央部のくぼみがフラットになり、上下方向にかなり狭くなってしまう。
トランクの奥にバッテリーが埋まっており、手前側の床面はラゲッジアンダーまで下げることができ、少し深くすることもできる。
ちょうど試乗した日は連休初日で朝から高速は渋滞してましたが、マイチェンで装備された高速の渋滞時ハンズオフ機能を試してみたところ、これは楽ちん!
追尾クルコンでは発進時に前走車との間隔が開いてしまい割り込まれがちですが、530eはハンズオフで走っても割り込まれない間隔をキープしてくれ、停止時もスムーズなブレーキングでカックンしない。
一般道でも再発進の操作は不要で、メーター内のカメラでドライバーを監視しており、前を向いて目を開けていれば自動で再発進してくれる。
これはますます人間をダメにするな。
PHEVでモーターだけでも走れますが、さすがはモーターのトルクはすごく、特に上り坂でスイスイ走ってくれるのがいい!
電気自動車モードではスピードメーターの表示は140km/hまで、パワーメーターも60%まで。
走り重視のエクストラブーストモードにすると、走りが豹変。
マフラーからのエンジン音が変わり、モーターは電動ターボのように働いてスポーツ走行も楽々こなせる。
BMWで燃費重視のハイブリッドなんてBMWらしさがなくなるやんと思ったら、ハイブリッドでもちゃんとBMWらしく走っていて楽しい。
ハイブリッドだと走行用バッテリーを使って、駐車後エンジンを止めてもエアコンを作動させたままにできるし、スマホから遠隔でエアコンを作動することもできる。
真夏の炎天下、ちょっとコンビニに入る時にエンジン止めてドアロックしてもエアコンは作動しているので、戻って来た時に室内が暑くならないのはかなりいい!
乗る前に室内を適温にできる快適さは以前乗ってたアクセラで経験してるので、このエアコンを動かせる機能はクリティカルヒット!
試乗してお店に戻る直前、助手席の営業氏がボソッと「これ、サンプロテクションガラスだからか暑くないですね」と言う。
・・・ 確かに、日光が腕に当たっても暑くない。
ダメで元々最後に試乗してやるか、なんて思ってたのに、これはヤバい。。。