都会の人気アイスクリームは1個100万円?!『ゼー六』@大阪・堺筋本町

 スイーツ@大阪

セミナーで大阪産業創造館へ行ったときのこと。

お昼を食べようとビルから出ると、目の前に、まるでそこだけ時間が止まっているようなお店がありました。

ノスタルジーな店構えと『自家焙煎の珈琲』の文字を見て決めました。

食後のコーヒーはここだな ( ̄ー ̄)ニヤリ

さて、お昼を食べた後、このお店へ向かいます。
横断歩道を渡ろうと道路の向かい側から見ていると、店先ではひっきりなしに車が止まり、アイスクリームを求めるお客が列を作っています。

コーヒーをいただこうとしてたんですが、アイスクリームの方が人気なんでしょうか?ぜひ試してみなければ!

店内は4人掛けのテーブルが3つあり、すでに1組の女性客がいます。

私がホットコーヒーを注文すると、店の若女将さん?が言います。

「ホットコーヒー・・・  と、モナカでいいですか?」

ん~、ここではアイスクリームよりアイスモナカなのか!

と瞬時に察し、「はい」でオーダー完了。

店の入り口横では、パッと見ただけで職人とわかる風貌の大将がケースの中からアイスクリームをかき出して、モナカの皮に詰めています。

奥の厨房では大女将さんがコーヒーを入れてくれました。

てっぺんに『ゼー六』と刻まれた白い皮のモナカ。

サックサクの皮の中に詰められたアイスは乳脂肪感はほとんどなく、”アイスクリン”みたいな清涼感のある爽やかな甘さ。
他では食べたことのないアイスモナカです。

コーヒーと一緒に食べてるうちに、私のバカ舌は生姜の風味を検出しました。
本当に生姜が使われているかはワカリマセンが、爽やかさの原因はこれかも?

コーヒーは、ナチュラルなコクで酸味がなくやや苦味のあるコーヒー。
モナカの味によく合ってます。

しかもこのコーヒー、1杯200円!
1個100円のモナカとセットでも300円。
なんとも安い!!

私がコーヒーとモナカを堪能しているちょうどその時、店内では大将と若女将の雲行きが怪しくなり、ついには若大将が出てきてちょっとしたケンカが始まってしまいました

このお店ではアイスモナカをテイクアウトで求める客が多く、すぐに食べれば問題ありませんが、持ち帰るまでに時間が掛かるようだとモナカを新聞紙でぐるぐる巻きにします。

ドライアイスは用意されていません。

どうも私が入る直前に、テイクアウトの客からドライアイスはないのかと聞かれたようで、若女将は標準語のイントネーションで「うちはドライアイスはありません」と言ったみたい。

ところが、大将にはそのイントネーションがきつく聞こえたようで、「お客さんに向かってあの言い方はなんだ!」と注意してます。

若女将は自分のイントネーションの違いを察しているらしく、悪気はなかったけどそういうふうに聞こえたんだったらごめんなさい、と謝ります。

ところが、大将は延々とお客さんに対して失礼だと言ってたら、今度は大将の息子さんでしょうか、若大将が間に入り、
「オレはそんな風に聞こえんかった」
「もうええやろ」
と収めようとしますが、職人気質の大将には油を注いじゃったみたいで、余計に収集が付かなくなってきてます。

そしたら今度は大将の奥さんでしょうか、大女将が出てきて、
大将に「いつまでも言うてるんじゃない」
若大将に「あんたも余計なこと言わないの」
と、一喝!

それで一応、収まりました(汗)

大将は味には頑固そうですが、お客さんには気さくな感じで、テイクアウトの客にモナカを渡すと、

「はい、ひゃくまんえん!」

と、ベタなボケを連発してます。
そんな大将はお客さんのことを思うがあまり、言葉の違いに引っ掛かったんですかね?

ちなみに、大阪ではこの手のボケは日常茶飯事。
パンが100万円だったり、うどんが300万円だったり。

もし大阪で100円の買い物をして「はい、100万円」とボケられた時には、100円玉を渡して「釣りはいらんでぇ」と言っておくのが無難でしょう(笑)

但し、本当にボッタクられてた時には使えませんのでご注意を。

そんなオフィスの真ん中のアイスクリーム屋は、大阪の風情たっぷりのお店でした。

 

ゼー六
大阪市中央区本町1-3-22
アクセス: 地下鉄堺筋本町駅1番出口から徒歩3分
(大阪産業創造館の向かい、東警察署の東隣)
営業時間: 月~金 9:00~18:00、土 9:00~15:00
(定休日 日祝、第2、4、5土曜)

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