CLS220dは街乗りにちょうどいい
S560の運転席シートからの異音対策のためディーラーへ入庫することになりましたが(記事)、その間の代車はCLS220d。
昔の単発プロペラ機を正面から見たようなグリルのデザインがいい。
4ドアクーペのCLS、クーペは斜め後ろから見るのが一番きれい。
低く抑えられたプロポーション、横から見ると窓の小ささが際立つ。
クーペらしくサッシュレスドアではありますが、太いBピラーが現代風。
トランクは意外と広く、リアシートのリクライニング付きのS560よりも奥行きがあり、ゴルフバッグは積みやすい。
タイヤはダンロップSPORT MAXX RT2、フロント245/40R19、リア275/35R19。
そのボンネットに収まるのは、2L直4ディーゼルエンジン。
ディーゼルだけに低回転からトルクフルで400N・m出ますが、馬力が194PSあるのはさすが。
でも、ディーゼルのカラカラ音はちょっと大きめで、外で聞くのはもちろん車内でもディーゼル感があり、アイドルストップからの再始動でも振動がある。
シートの大きさはちょうど良く、ホールド性もいい。
S560のシートがちょっとデカすぎるかな。
クーペスタイルだけにリアはタイトで座高が高い私は頭を傾けないと座れませんが、足元はまあまあスペースがあり膝を横にしなくても座れる。
センタートンネルも少し小さめのスクエア形なので、足を逃がしやすい。
インパネはEクラスとほぼ共通。
最近のメルセデスは少なくとも操作系のスイッチ類は車種が違ってもほぼ共通なので、初見でも運転しやすい。
エアコンの設定もパフュームアトマイザーとイオナイザーのみですが・・・
SYNCが物理ボタンなのはうれしい。
S560はいちいちCOMANDシステムの設定画面を開けなあかんので、めんどくさい。
RADIOやMEDIA画面にしてるとき、サブ画面的にナビ画面が表示されてないんですが、これって設定せなあかんかったっけ?
走行モードをComfortにするとS560では2速発進しますが、CLS220dは1速から。
ただ、アクセルレスポンスはあまり良くなく、特にComfortモードだとアクセル踏んでふた呼吸してからトルクが出る感じ。
Sportにすると少し良くなって許容範囲内になり、Sport+だとちょっとピーキーになるかな。
でもやっぱり走って楽しいのはSport+で、街乗りではSportがいい。
ペダル配置が右足は自然に伸ばした先にアクセルペダルがあるけれど、左足はトランスミッションが車内に張り出していてやや中央にオフセットされます(それでも左足のふくらはぎが張り出し部に当たる)。
助手席側は張り出してないので、右ハンドルの弊害なのか?
メルセデスのディーゼルエンジンは排ガスを尿素処理するので、メンテナンスメニューにアドブルーの項目がある。
だいたい1000kmごとに1L消費して、この車の場合残り6600km走行可能でした。
アドブルーは、燃料の給油口の横に補充口がある。
滅多に補充しないとはいえ、走行とともに消費するので補充しやすい場所にあるんですかね?
なんだか2ストのオイルみたいな。
乗ってて気になったのは、コールドから水温がなかなか上がらないこと。
水温計を見てると、水温が上がり始めたと思ったらすぐに下がるの繰り返し。
まさに3歩進んで2歩下がるみたいな。
外気温13℃で20分市街地を走っても水温は90℃まで上がりません。
S560は5分も走れば70℃ぐらいまでは上がりますが、直4とV8の差もあるのかも?
代車で数日乗ってたCLS220dですが、S560より非力ではあるものの、20cm短く500kg軽いせいか身軽で乗りやすい。
以前代車で乗ったCLS450はコントロールしやすいパワー感で超楽しかったけど、CLS220dは街乗りにちょうどいい。
まあ、後席の狭ささえ妥協すれば、CLSはアリかも。