カーシェアで、メルセデス・ベンツ C180カブリオレスポーツを借りる
三井リパークのカーシェア、carecoでメルセデス・ベンツのC180カブリオレスポーツを借りてみた。
型式でいうとA205の前期型ですが、ロードスターに乗り始めてから、他のオープンカーも気になったりして。
渋谷のセルリアンタワーの地下駐車場がステージョンなんですが、まずは出発前の点検。
19インチホイールにエグいぐらいのガリキズが!
両方とも記録簿に書かれていたのでこのまま乗る。
カーシェアはレンタカーと違い車が汚いことが多いのですが、この車もしかり。
ただでさえブレーキダストでホイールが汚れやすいので、かなり汚い。
今回初めてCクラスに乗りましたが、前期型はまだメーターパネルの物理針が動くタイプ。
カーシェアではガソリン残量が1/2以下になると給油するルールなんですが、走り出す前から半分を切ってるじゃないか!
前に乗った人が給油しなかったようで。
オドメータは46953kmで、結構走ってる。
エンジンを掛けると、メーターの針が一度最高表示まで回る。
室内は特に異常はなかったので、次にルーフを開けて点検。
作動時間は20秒ほどですが、ガチャガチャと音が大きめ。
ルーフオープンの間、メーターには動作表示も。
次にクローズにしてみる。
クローズの間のメーター表示。
点検を終え、いよいよ出発。
純正ナビはやっぱりあまり芳しくなく、特に都内の高架/地上/地下の位置を正しくキャッチするのがしんどそう。
まだGoogleマップの方が使える。
ナビの目的地履歴を見ると、東京ゲートブリッジなどのオープンカーで写真映えしそうなスポットが多いのですが、今回、私は栃木県を目指します。
首都高に乗ってから、オートクルーズを試してみる。
前期型のクルコンの操作は、ステアリングコラム左側に生えているレバーで。
私のS560は後期型で、クルコンはステアリングに付いてる手元スイッチを右手の親指で操作しますが、レバー式は表示を目視しにくく、レバー操作と車の動作が頭の中でリンクされて慣れるまではすごく難しい。
さらに、ウインカーレバーの下にクルコンのレバーがあり、ウインカーを出すつもりでクルコンレバーを操作してしまったり、その逆もあったりして、やっぱりステアリングにスイッチが付いてる方がいい。
クルコンを作動させ、インフォメーションディスプレイをアシスト表示にして、前走車追尾で楽に走れます。
ディスプレイ右上に速度が表示されていますがなぜかマイル表示で、km/h表示にしようと設定画面を探したけど見つけられず。
ステアリングは後期型のステアリングパイロットほど積極的には動かず、レーンキープレベルのステアリングアシストですが、アクティブレーンキープアシストの設定画面でアダプティブにすると、首都高のカーブもそこそこ曲がってくれる。
ステアリングパイロットにはかないませんが、レーンキープアシストの中ではかなり自律的にステアリングを切るようです。
ハンドルから手を放しすぎると、ハンドルを握れと警告される。
なぜかハンドルを握る手が真っ赤っかに腫れ上がってるので、熱々のハンドルを触って手がヤケドしたみたいに見えたりして。
オプションのヘッドアップディスプレイも装備されているのは、うれしい限り。
ダイナミックセレクトはSportがデフォルトで、Individual、Sport+、Comfort、Ecoのモードが選べる。
車の性格上やっぱりSportがバランス的にはいいようで、Comfortにしても2速発進になるくらいで特にコンフォート感は感じられない。
ただ、Sport+はサスペンションが引き締まり、ステアリングを切って車が向きを変えるダイレクト感が格段に上がり、ミッションも積極的にロックアップするのか加速のレスポンスが良くなってシフトアップの時に「ブォッ」とカッコいい音がして、アクセルを戻してもギアが上がらずしばらくはエンジン回転が高いまま引っ張ってくれる。
このモードで山道を走ると楽しそうですが、いかんせん広い関東平野には近くに山がないので試せなかったけど。。。
まあ、ホイールベースが長く回転軸が遠いので、自分のお尻近くに回転軸がある2シーターのような曲がる楽しさはないかもしれない。
エンジンは1595ccの4気筒ターボで、回転が低いうちは排気量相当の加速でちょっともたこいのですが、上の回転では2Lレベルのトルク感がある。
東北道を北上し栃木県へ。
この間、屋根は閉じたまま。
一応、仕事を済ませ、帰り際にひと気の少ない適当な場所に車を止め、ようやくルーフオープン。
4人乗りのオープンカーはフロントガラスから後ろが長く、ちょっと後ろにのっぺりした印象もあり、さらにヘッドレストが4つ見えてるとレジャー感というかパーティー感も出てしまいますが、サイドのプレスラインと相まって尻尾の長い彗星みたいなスタイル。
個人的には、オープンカーはやっぱり2シーターがカッコいいな。
このリアシートは足元は狭いし背もたれの角度は立ってるし、クローズにすると頭に幌が当たって人が乗るのにはしんどいので、実際には2+2みたく、かばん置きに使うのが適当かも。
ただ、かばんを置くにしても、シートの上にポン置きすると、オープンにしたときに車外から手を伸ばしてひったくられる危険性があるので、足元に置くかシートベルトを通しておいた方がいい。
電動シートのスイッチ周りに、シートヒーターとエアスカーフのスイッチ。
エアスカーフは、前席ヘッドレストの下から首元に向かって温風が吹き出し、これが結構あったかい。
カブリオレもクーペと同じく2ドアなので、ドアを閉めると前席のシートベルトがにゅき~んと前へせり出してくる。
リアカメラは普段、トランクリッドのエンブレムの中に隠れてますが、エンブレムの下側がパカッと開いてカメラが出てくるという、メカ好き男子にはたまらない仕組み。
トランクは間口こそ広いけど、トランク上部はルーフを畳んで納めるスペースになっているので上下方向はかなり狭い。
carecoの車に常備されているお掃除グッズとチャイルドシートが積んである。
センターコンソールにカブリオレ専用のスイッチがあり、左のスイッチはサイドウインドウ4枚をまとめて開閉させるスイッチ、真ん中上部がルーフ開閉、右側がエアキャップのスイッチ。
エアキャップは、Aピラーのフロントウインドウ上部に格納されているディフレクターが跳ね上がり、空気の流れを上に逃がすことで風の巻き込みを抑えるという。
ディフレクターの下は網が付いているのですが、ここに雨水も入るので結構キタナイ。
フロントのディフレクターが上がると同時に、リアシートの後からメッシュタイプのエアロボードがせり出してくる。
座高が高い私にはエアキャップの効果はてきめんで、エアキャップを上げると頭上に感じる風圧が格段に低くなる。
サイドウインドウを4枚とも閉めてエアキャップを上げておくと、高速道路でオープンにしても80km/hまでなら風の巻き込みがほとんどない。
100km/hにすると少し風がバタつくけど、それでも髪の毛が乱れまくることはありません。
再度、ルーフが閉まる様子を見てみます。
オープン状態からスイッチを操作すると、ルーフを格納しているカバーが開いて・・・
Aピラー上部の左右にある穴にピンが刺さり、爪状の金具が閉まってロックされる。
リア側はピンのようなものでつながってるのではないようで、ルーフの張りで押さえつけているみたい。
この時に「バン!」と大きめの音がする。
ただ、ネイビーの幌がしわだらけだったり白く汚れていたり、あまりカッコいいものではない。
都内への帰路、東北道はオープンにして走り、途中のPAで休憩の時にルーフを閉めると、周りの視線を集めてしまう。
でも、レンタカーなんですがね。
再びセルリアンタワーへ戻ると、オドメーターの走行距離は211kmでしたが、料金明細の距離は180kmでした。
6時間パックで5時間50分使い、料金はガソリン代込みで6,800円。
カーシェアだと、この値段でベンツを6時間乗り回せるので、レンタカーより手軽に借りられていいですね。
Sクラスはちょっとデカ過ぎる感もありますが、Cクラスはサイズ感もちょうどいいし。
ただ、レンタカーと違いいちいち洗車しないので、結構汚れてるけど。