東海地方最大の鍾乳洞『竜ヶ岩洞』へ行く@静岡・浜松
静岡県は浜松市内にある、東海地方最大の鍾乳洞『竜ヶ岩洞』へ行ってみた。
竜ヶ岩洞入口を正面から見ると背景の山に隠れて見えにくいのですが、実は竜がお迎えしています。
まずは洞内を案内した地図がありますが、初めに申し上げておきますと、見どころの名称は基本的に何かに例えられています。
今の時期だとひんやり感じる鍾乳洞、地図の下のある温湿度計によると温度23℃、湿度65%なので・・・
ただ、洞内はかなりアップダウンが激しい上に濡れていて滑りやすく、また頭上空間も狭いので長身の私は常に腰をかがめた状態で歩かなければならず、結構汗ダクでしたけどね。
鍾乳石はそのフォルムから仏像や動物、故事に例えられることが多く、こちらは羅漢像に例えられた「三体羅漢」。
苦労してある場所を通り抜けると成就するという故事にちなんで・・・
この石は形やしわがヘチマみたいだから「ヘチマフローストーン」。
鍾乳石は地面に浸み込んだ雨水に地中の成分が溶け、1滴1滴落ちた滴が長い年月をかけて成分が堆積していきますが、まさに水滴が滴る様子が見られた。
↑岩の表面を伝ってきた水が、岩の尖っているところに集まり・・・
そうして出来た鍾乳石は、SF映画に出てくる惑星にも見えたり。
「喜びの窓」という今度は気持ちに例えられた場所は、行き止まりと思ってたところにあった小さな穴を抜け出たら、さらにその先があったのを発見した喜びにちなんで名付けられたとか。
左側の人は、先に行って引き返してきたってこと?
思わず、嘉門達夫の歌を思い出した。
「かわぐち~ひろしが~ 洞窟に入る~ カ~メラマンと照明さんの~ あとに入る~」
まあ、ここではヘビもサソリも襲ってこないけど。
巨岩の間の斜めになっているすき間を抜けるだけでも、十分洞窟感はある。
フォルムがマリア像っぽいので「マリア観音」。
後ろの虹色の光は実際に見ている時には気付かなかったけど、2枚撮ったうちの1枚の写真に写ってました。
何の光かはわからないけど、オカルトな理由に結び付けるつもりはありません。
生水なのでガブ飲みはしてはいけないらしい。
手を入れずにガブ飲みじゃなければいいってこと?というひねくれた疑問を持たぬよう。
水の透明度が高いので、「天女の鏡」と書かれたプレートは・・・
あえて上下逆さまに書かれてあり、水に映った文字がちゃんと読めるという。
「黄金の大滝」といっても黄金が降っているのではなく、解説によれば「流れ落ちる水の様子があたかも金粉を思わせる」から名付けられたとか。
それ、電球色の懐中電灯で照らしたからそう見えたんじゃないの?
滝壺は青や緑にライトアップされてますが、場にそぐわない人工的な色でライトアップすると安っぽく見える。
岩肌を常に薄く水が流れて表面が溶けたように見える「流れ石」。
ただ、見た目はまるで胃カメラで見る胃やな。
ちょっと表面が白くただれていて炎症もありますね!みたいな。
鍾乳石が羽ばたく鳳凰に例えられた「鳳凰の間」。
「鳳凰の間」って、ホテルの宴会場みたいな名前やな。
洞内の鍾乳石がいろんなものに例えられてるので、私もここを牛の胃に例えて「センマイの間」と名付けよう。
毎分15滴(2CC)ずつ溜まり、2000年後には壺とつらら石がつながるらしい。
最後に例えるのは「黄金の富士」。
富士山にしては形がいびつなので無理やり感も否めませんが、やはり静岡県だけに富士山で締めたいもんね。
鍾乳洞を出た先は、そのままシームレスに洞窟資料館へと続いている。
その過程ごとのサンプルが展示されていて、とてもわかりやすい。
ストローからつらら石になり・・・
石灰岩の小石や赤土が炭酸カルシウムによって固められ一つの岩になった「さざれ石」。
もしかしてさざれ石とは、日本の国歌「君が代」に出てくる「さざれ石」ではないか!
思わず「おお、本物のさざれ石やん!」とひとりでテンション上がってしまう。
苔は生えてないけど。
ただ、君が代って歌うの難しくないですか?
音痴の私には歌える能力がなく悲しい。
資料館の先は売店に続いていて、ここでグッズやお土産を売ってます。
洞内はひんやりしていても、売店から出たらすぐ汗ダクに。
なかなか見ごたえのある鍾乳洞でした。