チャペルも温泉もあるバブルの頃のホテル『奈良ロイヤルホテル』に泊まる@奈良
久しぶりに近場でお泊りしようと、大阪から車で1時間、奈良・平城京跡に近いところにある『奈良ロイヤルホテル』へ。
このホテルは元々、鉄板焼&ファミレスの「シャロン」が昭和末期に建てたホテルで、宴会場はもちろん、チャペルや結婚式場もありますが、建物が豪華なのにくたびれた様子がバブルの遺産という感じ。
シャロンはバブル期にはホテル以外にもゴルフ場やリゾートも運営して手広く儲けてたようですが、バブル崩壊とともに手広く広げた事業はもちろん、本業の外食も不振となり債務超過で倒産。
今は、マイステイズグループが運営しています。
リフォームしてもエレベーターと水回りには建物の時代感が現れますが、まさにこのエレベーターも昭和末期のフジテック製で、到着時に「チン」と物理的な音が鳴る。
奈良市内は中心部を除いて高い建物が少なく、このホテルも4階建てで客室は2フロアしかないけれど・・・
我々はツインの部屋を取ったんですが、ドアを開けてすぐ全身姿見とバス・トイレの扉があり・・・
細長いシングルベッドが2台、辛うじて足を入れられる程度の隙間があるだけ。
あまり部屋の広さは気にしないんですが、そんな私でもさすがに狭く感じる。
ベッドの間に時計と照明スイッチがありますが、コンセントは1つのみ。
充電環境が大切になった世の中、コンセント1つじゃケンカする元になりそう。
しかもこの部屋にはクローゼットがなく、壁掛けのハンガーがあるのみ。
部屋のグレードは、東横インといい勝負。
ホテルには天然温泉の大浴場があったんですが、最終受付が22:00まで、営業時間は23:00までと早く閉まってしまう。
私はゆっくり入りたいので大浴場には終了間際に行くんですが、まあまあ混んでるし。
日帰り入浴もしてるせいかスーパー銭湯のようで、入口から長い廊下を歩くと初見では脱衣場が見つけられないと思う。
脱衣場はジムみたいな細長い更衣用のロッカーそのもので、当然、中央部分には棚がないので、脱いだ服と後で着る服を分けて置くこともできず、脱いだら全裸のまま廊下を歩いて風呂場へ入る。
洗体場も下町の銭湯より狭く、どう頑張っても背中合わせになったおっさんからシャワーをかけられるし、かけてしまう。
湯舟は広めでしたが混んでたのでゆっくり入ることもままならず、すぐに出ました。
翌朝の朝食バイキングは、メニューの種類も多くていい感じ。
時季が時季だけに大和野菜は少なかったけど、三輪そうめんや柿の葉寿司などの奈良の食材も味わえる。
箸袋を見たら国産桧の端材から作られてるらしく、割箸からほんのり桧の香りがして触り心地もよかった。
この朝食だけで、部屋の狭さとかコンセントが少ないとか大浴場が混んでたのがチャラになった気分。
チェックアウトが11:00なのもうれしい。
近場だと荷物も少なくて済むし、移動で疲れないし、テレビのチャンネルは家と同じだし、気分転換にいいもんです。