この署名で一体誰が得するんだか・・・

日常雑事

子どもが学校からこんな手紙を持って帰ってきました。

『子どもたちの進路に関する署名』です。

これは、希望するすべての子どもに高校教育の保障を求めています。

裏面に細々とくわしく書かれているのを読むと、要は、
『子どもが高校受験の勉強をするのはかわいそうだから、勉強しなくてもみんな高校へ行かせてあげてください』
と、おっしゃっているようです。

みんな高校へ行けるようになれば、勉強しなくてもいいし、子どもも先生も楽チンでいいですよね~
勉強しなくてもいいなら学校へ行く必要もないし、”ゆとり教育”も推進できて、先生も楽チンでいいですよね~

んなアホな・・・

この署名、「おおそうだそうだ、賛同するゾ!」といって書く人っているのかね?
高校進学を”保障”してどうするんだ?と思うんですが、いかがですか。

しかも、全国の高校進学率を示したデータが載せてあります。

この資料によると、高校進学率が一番高いのは新潟県で99.0%、我が大阪は97.1%です。
現在でも100人中97人が高校へ進んでいるのですが、あとの3人も保障しろということらしいです。
しかもその3人のうち、高校進学を希望していたのが何人いるのかはわかりません。高校進学を希望してなかったのかもしれません。

まして、とかく『個人情報保護』が叫ばれるようになった昨今、この署名の個人情報の取り扱いに関する文言は一切ありません。
訳のワカラン保障を求めるために名前と住所を書かせておいて、個人情報保護に関しては知らんぷりです。

こういう手紙を、先生はまじめに子どもたちに配っています。
まあ、これは先生だけの問題ではなく、PTAの上部団体も関わってるんですけどね。

ここらあたりの話は、また別の機会に。

日常雑事

Posted by Hepporon