ポン菓子の新味研究

自由研究

ポン菓子機を持って市内の祭りに出店していますが、おかげさまでどこへ行っても大好評。

今どきの子どもはポン菓子を知らない子が多く、「お米と砂糖で出来てるんだよ」と教えるとすごく興味を持ってくれます。

そうです、ポン菓子ばお米と砂糖で作るんです。

当然、あま~い砂糖の味。

ここでふと思いました。

もっといろんな味のポン菓子があってもいいじゃないか!

時代が変われば味も変わる。
時代に応じて味も変えなければ、21世紀の子どもたちに受け入れられなくなるかもしれません!

というのはタテマエ。

本音は、祭りでポン菓子をすると、晩ごはんがポン菓子のまかないになることがあります。
でも、あま~いポン菓子ばかりだと、ちょっと飽きてしまう・・・
他の味が食べたいのです(笑)

もひとつ言えば、以前ポン菓子仲間と飲んでた時に、子どもの頃はよくポン菓子を食べたけど大人になると甘いポン菓子は食べなくなるね、という話になりました。
それなら”柿ピー”のようにビールのつまみに大人でも食べられるようなポン菓子を作ろうではないか!

ということで、新味の研究をしてみました。

新味を作るということは、『砂糖の代わりに何で味付けをするか』ということになりますが、とりあえず思いつくままに材料を集めてみました。

まずは甘いタイプ。

一つ目、大学いものたれ

二つ目、メイプルシロップ

三つ目、チョコレート

次に大人向け。

ドライカレーの素

カレー味は本命。

もひとつ、黒こしょう

せんべいやポップコーンなんかでも、黒こしょう味っておいしいもんね。
そこでポン菓子でもやってみることに。

さて、その結果は・・・ CM2のあとで!

すんません・・・
とっとと結果を書きます。

まず、大学イモ味。

しっとりとたれが絡んで、口に入れた瞬間、大学いもの風味が広がります。
しかし、ポン菓子なので当然イモの歯ごたえ感がなく、ちょっと物足りなさが出ちゃうかな。
やっぱりこのたれは、さつまいもで食べたいよ(笑)

でも、試食をしてもらった人の中に、「大学いもの味は好きだけど、さつまいもが口の中でもっさりする感じが嫌」という人がいて、その人は”アリ”だった。

次にメイプルシロップ味、これは”ナシ”!
味は悪くないけれど、メイプルシロップの風味が出ません。
さらにサクサク感がなくなって湿気たようになってしまいます。
まあ、よく考えるとシロップをかけてるんだから湿気て当然ですね・・・

ほんでもってチョコレート味ですが、最終的にはすこぶるウマイ!
ただ「現場でできない」という致命的な欠点があります。

湯せんでチョコレートを溶かし、そこへ味付けしてないポン菓子を加えよく絡めます。

この状態、チョコが溶けてドロドロ。
当然、冷やさないといけませんが、気温が高いので氷水で冷やしてもなかなか固まってくれません。
これでは現場で作るのは無理。

これを持って帰って冷蔵庫で30分ほど冷やすと、チョコが固まります。

こうすると、すごく美味しくなります。
まさに、ポン菓子で出来たクランチチョコ。

チョコ味は味の付いてないものを持って帰って作らなあきません。

ということで、甘いポン菓子で砂糖に勝るものは出来ませんでした。

次に、大人向けの新味。

まずは本命のカレー味。
無味のポン菓子に少し油を絡めてドライカレーの素をまぶします。

これ、大当たり!!
ビールと一緒にイケます。
めちゃめちゃウマイ!
試食人のウマイ率100%でした。

作るのも簡単なので現場でも出来ます。
ただ、ドライカレーの素を使うとコストが高くなってしまうのが欠点。
高くても売れるのならいいですが・・・

最後に黒こしょう味。
これ、カレー味を越えるウマさ。
これもウマイ率100%。
柿ピーのようにビールと一緒にいけて、全然飽きがきません。

味付けの基本は塩味で、そこへ黒こしょうの風味を付けていきます。
これも最初に油を少し絡めて付きをよくしてから、塩と黒こしょうで味付けします。
油を絡めないと、とてつもなくマズくなります。
油の力は想像以上ですね。

おいしい塩加減のレンジ(幅)が狭いのではじめは少々さじ加減が難しいけど、要領がわかってくれば大丈夫。
現場でも楽に作れるし、コストも普通のポン菓子と同じくらいで出来ます。

これは大人にも子どもにも評判よく、一番人気でした。
何回か試作しましたが、飛ぶようになくなりました。
もしかすると普通のポン菓子より売れそうな勢いで。

ということで、次の出店では黒こしょう味を実戦投入します!

自由研究

Posted by Hepporon