軽の電気自動車、日産・SAKURAを試乗
ノートe-Powerのエアコンの部品を交換してもらうためにディーラーに行くと(記事)、軽の電気自動車 SAKURA の試乗車がすでに用意されてました。
電気自動車のSUV、アリアと同じようなヘッドライトとグリルのデザイン。
電気自動車は穴の開いたグリルは必要ないけど、このグリルの部分をどうデザインするかはまだ試行錯誤してるようで。
フロントのSAKURAエンブレムと桜の花をあしらったデザインは、電気自動車らしく先進的。
テールランプは軽では珍しく左右をつないだ一本デザインで、しかもドアパネル部まで全部光り、とてもコストが掛かってそう。
普通充電とチャデモの充電口は右リアに。
室内もベース車のデイズの広さはそのままで、デザインはかなり違ってる。
リアシートが広いのはもちろん、電気自動車なのにフロア高はガソリン車と同じ。
インパネはSAKURA用に新設計され、ベンツみたいに大きめの液晶モニターが2枚並んでいる。
2本スポークのステアリングは好きではないけど、世間的にはどうなんでしょ?
メーター画面には電費も表示されますが、試乗時の電費はエアコン作動させて約5km/kWhを表示しており、あまり良くはないな。
ダッシュボードやドアパネル上部はファブリックが張られていて、軽自動車とは思えないぐらい落ち着いた印象。
このSAKURA、ボディーサイズとモーターの馬力は軽自動車規格ですが、トルクには軽の規制はないので、モーターならではの195Nmの強力なトルクで街乗りにはもってこい。
だいたい2000ccのガソリン車と同じぐらいのトルクなので、発進加速でもたつくこともないし、坂道もぐいぐい登っていく。
駆動用バッテリーは20kWhで、1充電で180km走れる(9km/kWh)そうですが、実際にはエアコンや電装を使って100km走れたら御の字かも。
メーカー公称の満充電時間は普通充電で8時間ですが、20kWhのバッテリーなら200V/15Aの普通充電で7時間もかからないんじゃないの?
ただ、毎回7時間掛けないと走れないのではなく、実際には駐車してる間だけ充電したりとか、ガソリン車とエネルギーチャージの仕方が違うので、それに対する考え方も変えなくてはなりません。
今、BMW530eで電気自動車ごっこをしてますが、これでわかったのは、電気自動車は航続距離と充電環境を考えると今はまだ遠出は難しいけど、1台で全てを賄おうとはせず、街乗りに全振りしたらガソリン車より使えると思う。
ただ、車両本体価格が約300万円もするので、タウンカーにしては値段が高いのが難点だな。
売れ行きを聞いてみたら結構売れてるそうですが、半導体不足の影響もあって納期は6ヶ月なんだとか。
私の自宅には充電環境がないので全て公共設備で充電してますが、個人的にはあまり電気自動車が増えて充電設備が混むのは嫌だな。