縄文時代の遺跡、世界文化遺産『三内丸山遺跡』へ行く
津軽半島から青森市内へ戻り、今年新たに世界文化遺産に認定された『三内丸山遺跡』へ行ってみることに。
三内丸山遺跡は、今からおよそ5,900~4,200年前の紀元前約3,900~2,200年頃の大規模な集落跡で、竪穴建物跡や掘立柱建物跡、盛土、大人や子供の墓、多数の土器や石器、貴重な木製品、骨角製品などが出土しました。
駐車場から道を隔てた縄文時遊館から入場します。
地面に建っているものは全て復元されたもので、シルバー屋根の中には発掘された遺構が保存されている。
という訳で、竪穴式住居が再現されて建っていますが、さながら縄文時代の住宅展示場のような。
一番経済的な家は、外壁に樹皮が使われた住居。
これならサラリーマンでも無理なく買えそう。
地元の小学生の授業で使われているからか、お手製のネームプレートが並べられていますが、これは縄文時代の物ではありません。
この土葺きの竪穴式住居は、後にクラブハリエのラ コリーナ近江八幡の原型として受け継がれることに(ウソ)。
こちらは茅葺きのお宅は茅の使用量が多く、エントランスも豪華です。
茅の頭巾をかぶったゆるキャラっぽいデザインで愛嬌たっぷり。
補修中のお宅もありましたが、ブルーシートとパイロンとのミスマッチ感が面白い。
太くて大きな材木が使われている高度な建物。
丸太を渡したり、丸太同士を結んだり、木をくりぬいて組む技術がこの時すでにあったのかが気になるところ。
規則的に並んだ同じサイズの6つの太い柱の跡が見つかり、これだけ太い柱が使われたということは大型の建物ではないかという。
その穴の大きさから推定して復元されたのが、3層の六本柱建物。
恐竜の肌の色と同じで、建物がどんな見た目だったのか、何に使われていたのかまではわかっていないらしい。
大型の竪穴式建物跡も出土されており、その中で紀元前約2800年頃の長さ32m、幅9.8m、約250平米の最大級の建物が復元されている。
入口を入るとスロープになっていますが、このスロープも当時からあったんでしょうか?
この大型竪穴式建物は300名が入れるほどの広さで、考古学の授業もしたことがあるらしい。
コロナ禍の今、この写真を見ると、すごく密な感じがする。
縄文時代の貴重な資料として、これからも調査研究、活用、復元保存が行われるそうです。