富岡製糸場を見学 ~その1~
上信電鉄・上州富岡駅で下車し、改札でもらった地図を頼りに富岡製糸場まで歩きます。
駅からまっすぐ伸びる道沿いには商店が並んでますが、閑散としていて歩いている人もいない様子。
さらに進むと、富岡製糸場から帰ってくる観光客とちらほらすれ違う。
上州富岡駅から徒歩12分ほどで富岡製糸場に到着。
入場料は大人1,000円ですが、高崎駅で買った入場券付き往復乗車券で入る。
営業時間17:00までのところ16:00前に入ったからか、見学客は少ない。
入って正面にあるのが東置繭所(ひがしおきまゆじょ)という建物。
ホントはガイドツアーに申し込みたかったんですが、この日の最終は15:30だったのですでに終わってた。
2階建ての東置繭所は、明治5年の竣工当時の姿のまま残されているらしい。
骨組みは木、壁はレンガで出来た”木骨レンガ造”という変わった造りの建物は、歴史的価値に加え構造的にも珍しい。
たくさんある扉というか窓は、ここで保管していた原料の繭(まゆ)を乾燥させるため、晴れの日に開けて風通しをよくしていたんだとか。
窓の内側に、何やら計算した跡が。
こういうところに、操業中の躍動感を感じる。
1階の室内は展示室になっていますが、現役時代の名残もちらほら。
『人は絶対に乗るな』という工場長からの注意が書かれた看板。
「絶対押すなよ!」的なものではないらしい。
蚕から絹糸、絹製品が出来上がるまでがパネルに順番に解説されている。
絹独特な工程や呼び名があって面白い。
富岡製糸場の目玉のひとつが、この繰糸工程で実際に使われていた機械を見学できること。
実は今回、富岡製糸場に見学に来たのは、歴史的な建物ではなく、こちらの絹糸の製造工程の方に興味があったから。
綿や合成繊維の紡績工程や紡績機のことは知ってるんですが、絹のことはよく知らないので、社会見学しに来た次第。