東海道新幹線の中途半端な?サービス
今年3月にJRのダイヤ改正があり、新幹線ではN700Aが山陽区間への乗り入れも始まりましたが、その一方、ひっそりと廃止されたサービスもあります。
それが、新幹線車内のミュージックチャンネル。
普通車はFMラジオで、グリーン車は自前のイヤホンを肘掛けのジャックに差し込むことで音楽が聞けるサービス。
元々国鉄時代から始まったサービスですが、飛行機とは違い音楽を聴くためのFMラジオやイヤホンは乗客が持参しなければならず、中途半端なサービスと揶揄されることもしばしば。
そんなミュージックチャンネルが、このダイヤ改正で廃止されました。
かつて、ミュージックチャンネルがあった頃、グリーン車の肘掛け横にイヤホンジャックとチャンネル、ボリュームの調整ボタンがあった。
廃止された今、この部分にメクラのシールが貼られてます。
ただ、上からさわるとボタンの感触はある。
グリーン車の各席にある車内誌『ひととき』には、各チャンネルの番組表も。
その中には、のぞみ20周年の記念番組もあったり。
在りし日の300の写真も載ってました。
今ではグリーン車の座席案内から、操作パネルの写真も消されてる。
廃止の理由が「携帯ミュージックプレーヤーの普及で利用者が減少したため」らしいのですが、辛うじてイヤホンは持ってたとしても、FMラジオなんて持ってないわな。
”利用者が減少”と言うけれど、どうやって利用者を数えたんだろう?
中途半端なサービスといえば、グリーン車のおしぼりも微妙なところ。
廃止しろとは言わないけれど、もらう度に毎回毎回使うわけじゃないし、気が付けばカバンの中におしぼりがたまってしまうという。
かつてはパソコンを拭くのにもってこいのおしぼりでしたが、今ではパソコンを拭くのに適したクリーナーが売ってるので、おしぼりは使わなくなったし。
でも、不織布のおしぼりでありながら目付が多くて分厚いので、かなりいいおしぼりであるのは間違いない。
顔面を拭く以外にいい使い道はないやろか?
中途半端なサービスと言えば、上りののぞみで
只今小田原駅を時刻通りに通過しました。
あと10分ほどで新横浜に到着します。
という車内アナウンス。
長い時間停車してなかったから新横浜到着の予告を早めにしているんでしょうが、そもそも品川や東京で降りる乗客にとっては意味がない。
よしんば、寝てしまった新横浜で降りる乗客に下車準備を促すにしても、10分は長いだろう。
ヘタすりゃ二度寝してしまったり。
「あと5分で新横浜に到着します」と言えば済む訳で、小田原を定刻で通過した情報は要るのかえ?
小田原の次が新横浜であることを知らなかったら意味ないしね。
しかもこのアナウンス、新大阪からずっと喋ってた車掌ではなく、たいていは新人っぽい別の車掌がするので、よく噛むんだな。
中途半端を通り越して止めた方がいいとさえ思うのが、平日の朝9時までに新横浜を発車するのぞみとひかりの指定席の空席に、自由席特急券で座れるという取り扱い。
新幹線通勤者で自由席が混雑するのを緩和するための措置ですが、グリーン車には座れないのはもちろん、デッキにも立てません。
車内放送でもグリーン車には座れず通り抜けも遠慮するように注意してるけど、これを守らない輩がなんとも多い。
ひどいのは、グリーン車の9号車から乗り込んできて、そのまま洗面所に入り込みカーテンを「ピシャーッ!」閉めて陣取る女もいる。
品川で降りる前に身だしなみを整えようとしても不正乗車の乗客に妨害されてしまっており、そのうち車掌に言おうと思う。
端からグリーン車に乗り込んでくるのは論外として、ゴツゴツと次から次へとグリーン車を通り抜ける普通車の乗客を防ぐには、例えば指定席着席扱いをするのを4~7号車にして11号車より前の指定席車には座れないようにするとか、グリーン車からは通れるけど指定席車側からは自動ドアが開かないようにするとか、何か考えられないもんかね?
ガメついJR東海だけに、9号車のデッキで検札して、グリーン料金を取ってグリーン車の空席に座らせてやればいいんじゃないかい?!