対馬にある『日本最北西端の地』へ行く
和多都美神社へ行ったあと、さらに対馬を北上して向かったのは棹崎(さおざき)公園。
駐車場に車を止め、遊歩道を進むと灯台があります。
ただ、別の看板には「そうざきこうえん」「Sozaki Park」と刷り込みされてますが、その下にテプラのようなもので「正式名称:さおざきこうえん」と書かれてあり、結局どっちなんでしょ?
もしかしてどっちでもいいとか。
駐車場には他に車はなく、雨が降る中遊歩道を進んで行くと、よほど人が来てないのか石畳の表面にうすく苔が覆っており、雨に濡れて滑りやすくなっている。
すると、遊歩道が二手に分かれている場所があり、思うがまま進行方向の道へ。
緑のトンネルを進んで行くと、なんだかジブリ感が。
道の半分が落ち葉で覆われ(6月なのに)、もう半分は苔でヌルヌルなので慎重に歩く。
緑のトンネルを抜けると、鉄格子の倉庫のようなものが目に入る。
戦時中、対馬は防衛ラインの最前線で、当時造られた建築物の遺構が多く残っていますが、ひと気のない森を一人で歩いてる時に鉄格子が見えるとかなり不気味。
中に人がいたらどうしよう、とか。
さらに坂を上って行くと、踊り場のように開けた場所へ。
見晴らしも良くて海も見えますが、ここが目的地ではないので先へ進みます。
ところが今度の木のトンネルは背が低く、ずっと腰をかがめて上っていかなくてはなりません。
腰はキツイし、もう汗ダク。
階段を上り切ると、丸く凹んだ砲台跡が。
終戦までここに日本兵がいたんでしょうか?
これを見て思う。
日本最北西端ってなに?
最北端と最西端の間は全部最北西端じゃないの?
試しに最北端の宗谷岬と最西端の与那国島を線で結んでみると、この線から一番北西にある土地が対馬のこの地であることがよくわかる。
元はここに地図が描かれてたかもしれませんが、今は消えてしまい地名だけが残っているという。
韓国、というか、ユーラシア大陸にも近く、天気がよければ肉眼で韓国が見えるらしい。
日本最北西端の地の石碑からさらに北西の場所でぐるっと見渡そうとしたんですが、風が強すぎて傘が飛ばされそうになり、ゆっくり景色を見ている余裕なんてなかった。
常に強い風が吹いてるようで、木の枝が風下方向に流されたように伸びている。
なんか、ちびまる子ちゃんの花輪君の横わけヘアースタイルみたい。
風が強すぎて、恐らくここに看板があったんだろうなぁと思う骨組みも。
帰路、灯台から車が通れそうな道を歩いてたんですが、途中でショートカットしてそうな下り階段が出てきた。
スロープを下ると、また分かれ道が!
まっすぐスロープを進むか・・・
行きは黄色矢印の方へ進みましたが、帰りは赤矢印の方から戻ってきたという。
GoogleEarthで歩いた道をなぞってみると(行き:黄、帰り:赤)、行きはかなり大回りしてしまったようで。
なので、最初の分岐点は階段の方へ行った方が距離は短く、道もいいし楽だと思います。
日本最北西端の地というよくわからない場所でしたが、よく考えると納得。
同じパターンで日本最北東端の地は、宗谷岬と納沙布岬を結んだ知床半島になるのかな?