駆け足で礼文島を巡る

 おでかけ@北海道北海道_202405

稚内からハートランドフェリーで礼文島・香深港に着きました。

礼文島は、離島ならではの原生の高山植物が群生し「花の浮島」と呼ばれており、独特の自然を求めてハイキング客や登山客も多いようで。

フェリーターミナルには島の名所へのハイキングコースが案内されてますが、今回、島の滞在時間は5時間もないので駆け足で礼文島を巡ります。

香深港フェリーターミナルを出ると・・・

真正面にお土産屋が並んでる。

礼文島での足に、トヨタレンタカーで車を借ります。

フェリーを下りて車を借りる先客が並んでおり、私は並び4番目。

フェリーターミナル(矢印)を出て左へ徒歩1分ほどでトヨタレンタカーの営業所がある。

トヨタレンタカーの隣にはレンタサイクルとレンタルバイク屋があり、こちらには若者が多く借りに来てましたが、貸出用の原付に見たことのないナンバーが付いてるのにビックリ!

『花の礼文島 れ ・・87』って、まるで希望ナンバーのような語呂合わせ。

二輪車には車のような希望番号制度はないはずですが、花で「87」を狙ったかのような番号が最高じゃないか!

どうもレンタルバイクだから「れ」という訳ではなく、このご当地ナンバーは「れ」から発行されてるみたい。

自治体としては「礼文町」ですが「礼文島」ナンバーなのもいい!

さてさて、今回トヨタレンタカーで借りたのはVitz

車を借りて、まずは島の南端へ。

香深港から礼文島南端への道のり。

島の南へ通じる道路を進むと行き止まりになりますが、この辺りの地名が「知床」という。

未舗装の道路が伸びてますが、この先は私有地なので入れません。

ここは島の最南端ではありませんが、車で行ける島の南の終端ですね。

目の前には日本海が広がる一方・・・

芝生のような表面被覆植物の緑が鮮やかな山が迫る。

斜面の緑は手入れされているっぽい。

島の南端から少し北へ走ると『北のカナリアパーク』へ。

ただ、駐車場周辺は草原が広がるだけで、特に何かがある様子もない。

どうやらここは映画「北のカナリアたち」のロケ地で、聖地巡礼するファンもいるらしい。

私はこの映画のことは全然知らないのですが、利尻富士の雄大さに見入ってしまう。

次に向かったのは、島の南部にある・・・

桃岩展望台への遊歩道入口。

島の名所、桃岩展望台まで徒歩20分ほど掛かるそうですが、駐車場はさらに道を下ったところにあるのでプラス10分ぐらい掛かる。

今回は、往復1時間以上の時間は取れないのでここで引き返しますが、気候のいい時に来てみてもよさそう。

この山をずーっと上がったところが展望台。

遊歩道入口からさらに奥へ進むと、旧桃岩トンネルがある。

かつては島の東部と西部を結ぶ峠道にあった桃岩トンネルですが、現在は新桃岩トンネルが峠道を経ることなくズドーンと貫いており、桃岩トンネルは閉鎖されました。

ここで引き返し、峠道を下り島の西部へ。

現在、島の東部と西部を結んでいる新桃岩トンネル。

この先にあるユースホステル「桃岩荘」へ泊まるには、このトンネルを抜けるまでに知性、教養、羞恥心を捨てなければならないらしい。

トンネルを抜けると、違う世界へ来たかのような緑鮮やかな絶景。

緑の中の道の突き当りが『桃台猫台』

岩の表面を苔のように覆う緑が鮮やかすぎて見入ってしまう。

駐車場から少し階段を上がると、桃台猫台展望台へ。

礼文島のシンボルのようになっている巨岩『桃岩』

桃の形をしているから桃岩と付けられたそうですが、少なくともこの位置からは桃というより、おぼっちゃまんくんの顔っぽいなと思った。

桃岩の反対方向には・・・

猫が岩の上で背中を丸めた姿っぽいという『猫岩』

まあシルエットは猫っぽいかな。

緑の中に赤い屋根が映えるのが『桃岩荘』

この日は今シーズンの営業開始前日でしたが車が2台止まっており、営業開始に向けた準備をしてるんでしょうか?

去年、桃岩荘に泊まった友人に写真を送ったらぜひここへ泊まりなさいと言われたけど、熱量高い人は苦手なんだよな。

駐車場から道が通じてますが、関係者以外立入禁止でした。

桃台猫台展望台からぐるっと見渡してみると、絶景の中で鳥のさえずりしか聞こえない。

駐車場にバス停もありますが、時刻表を見ると1日1便だけのようで、バスで来て景色を見てからその日のうちにバスで帰ることはできません。

桃台猫台から元地海岸方面へ道を下ると『地蔵岩』

元地海岸近くに朽ちそうなブランコがありましたが、いくら映え写真が撮りたくてもこれに乗るのはリスキーやな。

海鳥も羽を休めてましたが、脚がピンクなのでカモメですかね。

次は島の最北端、スコトン岬を目指します。

桃台猫台展望台から約40分でスコトン岬へ。

スコトン岬の「スコトン」は、須古頓と書くらしい。

草原の中の道を上って行くと、スコトン岬駐車場へ。

礼文島最北端の地、スコトン岬に到着。

スコトン岬のさらに北側には、無人島のトド島が浮かぶ。

岬の断崖の階段を下り、さらに北へ行けるようで。

階段を下り始めると、断崖の中に民宿もある。

礼文島最北端の展望台へ。

最北端の展望台からの眺め。

この辺りの岩礁は、いい漁場なんでしょうね。

水平線上には、コンテナを満載した大型の貨物船が。

島の海岸には枯れた流木こそ打ち上げられてますが、南の島で見るようなカラフルなペットボトルやプラスチックの漂流ゴミは見当たらない。

やはり中国から遠いと海もきれいだな。

最北端の展望台から南を見ると、遠くに利尻富士も見えてヨーロッパのような景色。

スコトン岬の駐車場には、礼文島最北端のトイレも。

ストコン岬からぐるっと回り込んで、対岸の突端へ。

そこが『金田ノ岬』

海面に近く岩礁が広がってるだけですが、ツアー客を乗せた観光バスもやって来る。

岬には商店もありますが、今回は立ち寄らずに先を急ぎます。

金田ノ岬から丘を上がると、草原が広がりアンテナが数基並ぶ。

丘を下ると、滑走路が見えてきて・・・

現在、運用休止中の礼文空港へ。

かつては稚内との定期便も就航してましたが利用者低迷で2003年3月で休止され、現在は緊急搬送のみ行われているという。

空港は島の北端近くにあり、港のある島の中心部から遠いことも敬遠されたようで。

小さなターミナルですが、休止されてから20年以上経ち、建物の劣化も進んでます。

垂直尾翼の形をした標柱も、だいぶ塗装が剥げてしまってる。

丘の上にある空港で見晴らしがよく、ターミナルの2Fに管制室がある。

空港ターミナル入口がアルミサッシの引き戸で、手で開け閉めしてたんでしょうか?

柱もかなり錆びてますな。

中を覗くと、保安エリアの区分けもなくただ空間があるだけ。

荷物を受け渡しするようなカウンターと秤がある。

50型の消火器が置いてありますが、ラベルを見ると旧規格のようで、消防的には消火器の本数にはカウントされないのでは?

滑走路は維持されているようですが、再開する日はやって来るのでしょうか?

休止中とはいえ、空港へのアクセス道路が対向車とのすれ違いが厳しいのには驚いた。

礼文空港のある丘を下り、海沿いの道道を通り香深港へ戻ります。

3時間ほどで礼文島の主要なスポットをタッチするように駆け足で巡りましたが、十分と言えば十分だし、足りないと言えば足りないし、絶妙な時間ですね。

あと1~2時間あれば桃岩展望台にも行けたかも。

まあ、再訪する時があれば、今回行けなかったところに行ってみましょうかね。

 おでかけ@北海道北海道_202405

Posted by 管理人