東京→大阪 片道切符で大回りの旅 ~その2~ 東京からグランクラスで新青森へ

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東京→大阪 片道切符で大回りの旅 その1からのつづき

東京駅から大阪駅まで出発当日中にできるだけ大回りする旅のはじめは、E5系はやぶさで新青森駅へ向かいます。


せっかく現在の東北新幹線の終着駅、新青森駅まで乗り通すので、グリーン車のさらに上、グランクラスに乗ることに。

グランクラスの座席は2×1列。

在来線のグリーン車ではよくある配列ですが、在来線より幅の広い新幹線でこの配列はなんとも贅沢。

グリーン車より幅が広く革張りの電動リクライニングの座席は座り心地もよく、飛行機のビジネスクラスみたいな。

座席の前後間隔も広くシェル構造なので、前席がリクライニングしても後席にはみ出て来ないのはうれしい。

肘掛けの電動リクライニングのボタンを操作すると・・・

背もたれが倒れると同時に座面も上にチルトするので前にすべり落ちることもなく、しっかりホールドしてくれる。

普段は身長185cm(整体すると1cmプラス)の私は、中途半端なレッグレストだと足が床に着いたままで用を成さないのですが、このレッグレストはしっかり足を持ち上げてくれる。

各席に備え付けのスリッパはビニールではなく、ニーパンの不織布の袋に入っているという。

網棚は飛行機のようなフタ付きのボックスで、窓枠の間接照明もイイ。

肘掛けにはグランクラスのメニューが置いてあり・・・

和・洋軽食、おつまみ、お菓子と飲み物のメニューが書かれてあり、飲み物はアルコールも含めおかわり自由。

軽食と言っても軽く一食分あるので、車内で朝食に。

洋軽食はサンドウィッチですが、和定食はしっかりしたお弁当なので、和定食をお願いする。

機内食ならぬ車内食、みたいな。

グランクラス和軽食は、東北の食材を使ったお弁当。

ホントは日本酒と一緒に食べたいところですが、朝一ということもありやめておく。

あきたこまちのご飯に栗が乗ってますが、実は私は栗が苦手。

でも、もったいないのでひと口食べてみたところ、苦手なもさもさ感もなく食べられた。

出された栗を全部食べたのはこれが初めて。

栗がダメな私でも何とか食べられたので、栗が苦手ではない普通の人だったらかなり美味しいのだと思う。

お弁当の中身は、同封のお品書きをご覧くださいませ。

食後のデザートにスイーツとおつまみ、それとコーヒーをいただく。

グランクラスオリジナルパウンドケーキは、青森りんごのアップルブランデー。

ブランデーが入ったお菓子もこれまた苦手なんですが、これはブランデー感が全くなく、りんごの風味豊かで美味しい♪

詳しくは、こちらで↓

コーヒーとパウンドケーキを堪能した後、おつまみのおかきが残ってしまったのですが、やっぱりおかきはビールと食べたいので、頼んでもうた(^_^;)

ビールはプレミアムモルツ、しかも飲み放題!

でも、1本しか飲んでないけど。

さて、グランクラスに私を含め乗客2名で東京駅を発ったはやぶさ1号、新幹線にしてはほどほどの速度で大宮駅へ。

大宮駅でグランクラスに2人乗ってくると、その後も時速300キロ前後で東北路を北上。

福島を過ぎたあたりから、ようやく最高速320km/hへ。

300km/hぐらいまでは気になる揺れもなくパソコンも余裕で打てましたが、320km/hになると振動が出てくる感じ。

乗り心地は、N700系の300km/hとE5系の320km/hが同じぐらいの印象。(体感には個人差があります)

東京駅から2時間10分ほどで盛岡に到着。

ここで、東京から併結してきたE6系こまちを切り離し。

切り離しの光景を見ようと、連結部分の前にはちょっとした人だかり。

先にこまち1号の扉が閉まり発車すると、連結器が離れる。

新幹線は突起が丸い密着連結器で、普通は密着連結器の下にある電気連結器が上に着いているところも面白い。

連結器が離れた瞬間、「プシュッ!」と空気音がするのにも萌えたり。

連結器カバーが半開きのおちょぼ口。

こまち1号を見送ると、続いてはやぶさ1号も盛岡を発車。

はやぶさ1号は盛岡を発つと、新青森まで途中、二戸、八戸、七戸十和田と10~20分おきに停車していく。

今回、大阪から出来るだけ遠い所を大回りしようとしているのですが、どれくらい遠回りしてるのかの目安に、国土地理院のサイトで大阪駅からの直線距離を調べてみた。

まずは大阪駅から新青森駅までの直線距離を調べると、約819km。

これは、国土地理院のサイトの地図上で大阪駅の真ん中あたりをクリックし、同じく新青森駅の真ん中あたりをクリックして算出したものなので、その地点の取り方によって1~2kmの誤差が出るかもしれませんが、その程度は許容範囲ということで。

ところが、今回の旅のルートでの大阪駅から一番遠い駅は、実は八戸駅。

国土地理院のサイトで同じように計算すると、大阪駅から八戸駅までは約830km。

緯度は新青森駅の方が北にありますが、八戸駅の方がさらに東に位置してるんですな。

なので、東京駅から2時間50分ほどで最遠駅の八戸駅を過ぎるとあとは帰路に突入し、14時間掛けて大阪へ向かうという。

ちなみに、大阪駅から九州新幹線の鹿児島中央駅を調べてみると、約577km。

という訳で、東京駅から出発当日中に遠回りして大阪駅に行くには、新幹線で北上するルートになる。

ホントは八戸駅で一旦下車したかったんですが、そうするとその日のうちに大阪駅へたどり着けないので、はやぶさ1号に乗ったままスルー。

東京駅から3時間18分で新青森駅に到着。

大宮駅を発ったあと、グランクラスには仙台駅、盛岡駅で4人の乗客が来て、新青森駅に着く頃には計8人に。

新青森駅のホームに降りたら・・・

さむっ!(>_<)

この日の青森の最高気温は9℃。

地元の人はみんなコートを着てる。

現在は終着駅になっている新青森駅ですが、北海道新幹線が開業すれば途中駅になるせいか、今もあまり終着駅の感じがしない。

特に、防護柵が設けられたホームは、新幹線の駅にしてはかなり狭い。

線路はすでに青函トンネルをくぐり、北海道までつながっている。

ホームの端からは陸奥湾も。

新青森駅からは在来線に乗り換えるので、乗り換え改札へ。

乗り継ぎ時間8分しかないので、途中でおみやげを買う時間もない。

ホームから階段を降りると、青森へ来たことを歓迎するメッセージが書いてあるのですが、『よぐ来たねし』と言われても、一瞬ん?と戸惑うんじゃない?
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まあ、文字で書いてあれば「来」という漢字もあって「よく来たね」と言うてるんじゃないかと想像はできる。

聞くところによると、青森県といえば津軽弁、下北弁、南部弁と同じ県内なのに意思疎通が図りにくく、かつ、あまり好意的に相交えない方言が存在するんだとか。

この『よぐ来たねし』は新青森駅の立地から考えると津軽弁だと思うんですが、青森県を代表する駅で「なんで津軽弁なんだ!」と下北弁や南部弁で怒ってこないかと心配になったり。

そうすると、南部弁の文化圏の八戸駅はどうなってんのか気になるところ。

でも、ホームへ上がる側には、普通に『青森へまたお越しください』と書かれていて、そこは方言じゃないんか!とつっこんだり。

13番線、14番線ホームは今でこそ『盛岡・仙台・東京方面』になってるけど、北海道まで開業したら『新函館・札幌方面』みたいになるんだろう。

その3へつづく

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Posted by 管理人