ややっこしい新証券税制
最近、証券会社のテレビCMでは、新証券税制に関する特定口座のことばかり。
「新証券税制ってなに?」
と、いう方も多いでしょうがそれはご自身で調べて頂くとして、とにかくこの新税制は複雑怪奇極まりありません。
私は、某社の株券を保有しているので、証券会社から「特定口座に申し込め」と、よく電話がかかってきます。
「確定申告は大変だから、今申し込めば安心ですよ」てな感じ。
でも、私自身、新税制のことをほとんど理解していないので、何が大変で何が安心なのかさえわからなくて困っています。
先日、ある経済誌を読んでいると、新税制の面白い例えが載ってました。
ここ数年、証券取引に関しいろいろな規制が行なわれ、推奨販売の禁止、目論文書の事前交付義務、確認書へ押印を求める義務などの諸手続きの多さを皮肉ったものでした。
客がすし屋のカウンターでにぎり寿司を注文すると、いちいち主人が「食中毒になり、死亡する恐れがある」と書いた紙を読み、書名、押印を求められる。
客が文句を言っても、主人は法律で決まっているからこれをやらないと営業停止処分になると言う。
その後代金を支払うとき、
主人:
「代金の1万円はここで頂き、消費税は向こうの窓口でお願いします」
客:
「え、なんで? 消費税もここで払えばいいじゃないか」
主人:
「それが申告分離方式となってしまって」
と、客が徴税官のいる窓口へ行くと・・・
客:
「消費税は5%だから500円だね」
徴税官:
「一律課税は去年までです。今年からは何を食べたかで税額が変わります。この紙に何をいくつ食べたか書いて下さい。食べた順序も大事ですよ。」
客が用紙に記入して提出する。
徴税官:
「すし屋からの書類と違いますね。税率が高いアワビを書き忘れると、意図的な脱税とみなされますよ」
客:
「あ、そうだった。確か甘エビとアナゴの間に食べました。今回は許して下さい」
徴税官:
「ネタごとの税額はこの規定集に決められていますので、この通り計算しますと3000円になります」
客:
「なんだよ、大増税じゃないか。ところで優遇措置もあるんでしょ?」
徴税官:
「今日食べたネタが前回食べた時から1年経過していれば、2個を限度に非課税です」
客:
「1年を過ぎたという証拠はないですよ」
徴税官:
「では以前行ったすし屋の計算書を持ってきて下さい。なければすし屋に元帳の写しを請求して下さい」
てな内容でした。
他にもいろいろと不明不都合な点もあるので、ちゃんと勉強せなあきませんなぁ。