ふかふかの江戸前うな重を食べる『喜代川』@東京・日本橋小網町
東京で江戸前のうなぎをたべようと、東京駅八重洲口から日本橋兜町を抜け、平成通りを東京証券取引所の前を通り・・・
鎧橋を渡って、ビルとビルとの間にあるトラックは通れなさそうな細い路地を進んだ先にある・・・
老舗のうなぎ屋『喜代川』へ。
ビルの狭間で時が止まったかのように佇む古い日本家屋は1927年(昭和2年)に建てられ、2018年に登録有形文化財として登録されたそうです。
都心のビルの間にこういう歴史のある建物を見ると、戦火をくぐりぬけ、バブルの頃のひどい地上げにもよく耐えたなぁと思ってしまったり。
宴会用の座敷入口と普通のテーブル席の入口が分かれてます。
なんか、老舗の日本料理店って、普通にテーブル席で食べる用の入口と宴会座敷用の入口が分かれていることが多い気がする。
お昼12時半すぎにテーブル席へ入ったところ、先客は1組だけですんなり座れました。
壁には笑点カレンダーが貼ってあり、いかにも江戸って感じがする。
うな重を食べるつもりで来ましたが、ここは松・竹・梅ではなく竹・松・菊なんですね。
一見「竹が松より高いの?」と思いがちですが、元々、松竹梅にはランクはなかったそうなので、これでいいんでしょう。
という訳で、うな重 竹 をオーダー。5,280円也(税込)。
きも吸いは別注で380円也。
江戸前なのでふっかふかに蒸されたうなぎですが、ほとんど焼きが入ってない様子。
そのため、箸で持ち上げることができないくらい柔らかいのですが、個人的にはもうちょっと外はパリッとして、タレが少し焦げて香ばしい方がいい。
脂感はあまり強くなく、創業以来継ぎ足しされているというタレもあっさりめ。
私はうな重は重箱に入っているだけでなく、ごはんの中にもうなぎが埋まってこその うな”重”と強い期待感を持っているのですが、江戸前のうな重は上げ底でうなぎが埋まる程ごはんが深くないことが多い。
ごはんもちょっとパサパサしてるなぁ。
まあ、江戸時代から忠実に味を受け継ぐと、もしかしたらこんな感じになるのかもしれない。
合う合わないは当然あるとして、歴史に裏付けされた伝統の味なんでしょうね。
喜代川
東京都中央区日本橋小網町10-5
営業時間: 11:00~14:00、17:00~20:00(日祝定休)