マイチェン後のロードスターRFはマイチェン前とは似て非なり
ロードスターRF(2型)からロードスターRF(6型)へ乗り換えてみると、オーナーレベルでしかわからないような変化が多く、同じ車なのに似て非なるところも。
まずはわかりやすい見た目のところから。
シートや内装の本革に赤いステッチが入ってましたが・・・
ステアリングもシフトノブなども全て白ステッチになったので、アクセント効果としては薄くなった。
ステアリングやシフトノブは革の質感が変わり、ザラザラした手触りでちょっと滑る。
ロードスターのドア内側の上部はオープンにした時の開放感を演出するためにボディー同色になってますが、ディープクリスタルブルーマイカだと落ち着いた印象になり大人な雰囲気に。
「ROADSTER」のロゴがマイチェン前後で変わりましたが、カーペットは前車のものをそのまま使ってるので、カーペットだけロゴがマイチェン前のまま。
ヘッドライトスイッチにはOFFポジションがありますが、法規制を受けOFFにできない仕様に。
OFFにしようとすると、スイッチが勝手に戻ってしまいます。
止まってたらOFFにできますが、夜、動き出すとすぐに点灯する。
同様にスモールも止まってる時にしかスモールにならず、動き出すとヘッドライトが点いて消せないので、夜、対向車に道を譲るためにライトを消して合図が送れなくなりました。
オートハイビームにしていると、スモールにしたら消すどころかハイビームになってしまい、逆に相手を威嚇しかねないという。
次に、オーナーにしかわからないような感覚的な部分の変化。
全体的にはNVHが格段に良くなり音と振動が抑えられ、また、クラッチがすごく軽くなる。
マフラーから聞こえてくるエンジン音、路面ギャップを拾った時のサスペンションの音はもとより、ウインカーのクリック音、ワイパーのモーター音、サイドブレーキのカリカリ音まで、音の角が取れて音質が低くなっている。
サスペンションは、以前は大きめのギャップで「ダダン!」と突き上げられていたところでも、今は「ドゥフドゥフ」と突き上げ感がなくなり角が取れた感じ。
また、エンジンからの音と振動が抑えられたせいで、シフトアップのタイミングがずれてしまう。
今まで2000回転ぐらいでシフトチェンジしてた時の音と振動の感覚がカラダに染み付いてると、新しいエンジンは吹けも良くなり静かなので、気が付いたらすぐに3000回転以上まで回ってます。
音と振動を感じないままでクラッチも軽いので、なんだかクラッチが滑ってるような感覚に陥ったり。
シフトアップだけでなく、シフトダウン時の回転合わせもやりにくくなる。
いちいちメーターなんて見ないし、車から伝わってくる音や振動を感じ取ってるので、伝わってくるものが変わってしまうとすごく違和感がある。
一番違和感があり、なかなか慣れなかったのはクラッチ。
クラッチが少し遠くはなりましたが、これは個体差でもあるレベル。
ただ、クラッチペダルを戻してエンジンのトルクがタイヤ側に掛かり始めてから完全にクラッチがつながってトルクが100%伝わるまでの幅が、2型は割と狭めで素早くタイヤにトルクを送れてましたが、6型になるとこの幅が広くなり、以前のようにクラッチを操作すると、半クラがヘタな教習生みたいにエンジンを吹かせてしまったり、逆に咳き込ませてしまったり。
坂道発進で以前と同じようにクラッチを戻してしまい、エンストしたことも2度3度。
なんでこんな気持ち悪いことになってんの?と思ったら、フライホイールがシングルマスからデュアルマスに変わったようで。
それで、ダイレクト感がなくなったんですかね。
スポーツ指向のND乗りは「デュアルマスってどうなん?」という方もいらっしゃるようですが、私はこれはこれでいい。
元々RFはGT的なキャラクターでもあるし、NVHが良くなってより大人な乗り味になっても似合うんじゃないかと。
そもそも、6000や7000回転まで回さないし。
とにかく、この音と振動とクラッチに慣れるのに1ヶ月かかったけど、慣れてしまえば吹けのいいエンジンのおかげで回転を合わせやすく、2速へのシフトダウンがやりやすくなった。
なんだかんだ言っても、近い将来、エンジン付きの車に乗れなくなってしまうかもしれないし、こうやってあれこれ違和感を楽しむのも今のうちかも。