四十を過ぎてからの大型二輪免許取得記 - 教習所へ申し込み~1段階終了まで
それは突然思い立った。
大型二輪の免許を取ろ!
別に、ハーレーが乗りたいとか、バイクが欲しいという気はないんですが、きっかけはありました。
知り合いの同い年のママさんが、小型二輪の免許を取ったんです。
そのママさん、普通免許・・・今は中型免許と言いますが、いわゆるクルマの免許を持ってはいるものの、普段はクルマはおろか自転車にも乗らず、専ら徒歩ベースで移動しています。
バイクの「バ」の字も雰囲気がなかったのに、いきなり二輪免許を取ったと知ってなんだか影響されてしまい、自分も二輪免許が欲しくなってきた。
どうせだったら、二輪免許の最高峰、大型二輪免許が欲しい。
四十を超えて今さら二輪の免許ってどうなん?と思う反面、乗るかどうかはさておいて、体力があるうちに資格だけは取っておいた方がいいんじゃないか?とも思ったり。
これから先、今より若い時はもう来ないんだから!
とは言うものの、それなりに時間もお金も掛かるので、一応、2ヶ月ほどクールダウン期間を設けることに。
が!
熱は冷めなかった。。。
クールダウンしてるつもりが、ネットで教習所を選んだり、先輩方の大型免許取得記などを拝読してるうちに、ますます熱が上がってしまう。
教習所選びですが、会社帰りに自転車で行けるところは普通免許持ちで費用は税込約20万円。
しかも夜の教習が少ないので、仕事帰りには行きにくい。
他もだいたい税込20万円ぐらいのところが多い。
いろいろ調べた結果、オリックスドライビングスクール弁天町に決めました。
(2019年現在、大阪みなとドライビングスクールに変わってます)
決め手は値段と営業時間。
9月末までの季節料金で、税込123,820円也。
通うのがちょっと遠いけれど、約8万円の差はデカい。
会社からでも家からでも小一時間掛かるけど、通学費用を引いてもオトク。
平日の最終は20:10スタートなので、仕事終わりでも行ける。
しかも二輪専用のコースがあって、評判もいいみたい。
ここで、一発で大型二輪を取るか、一旦普通二輪を取ってから大型二輪を取るかを考える。
一発で大型二輪を取ると、技能教習が31時間+学科1時間。
対して、普通二輪だと技能教習が17時間+学科1時間で、その後大型二輪を取るには技能教習が12時間だけで、一発大型二輪より2時間少ない合計29時間の技能教習で済む。
ただ、一旦普通二輪免許を取るには、検定を受けたり試験場で免許証をもらう手間で2時間以上の時間を費やすし、費用は段階的に取る方がちょっと高くなる。
ならば、一発大型二輪以外の選択肢はない。
という訳で、学生で混む夏休みが明けた9月下旬から行くことにしました。
ネットの取得記を拝見してると普通二輪(いわゆる中免)をお持ちの方が多く、私のようにクルマの免許だけで四十を過ぎていきなり大型二輪を取る方が少なかったので、自分自身の備忘録として毎時間の教習記録をしたためることに。
教習記録はブログに順次公開しますが、およそ1~2ヶ月遅れのアップになります。
また、ブログだとまとめ読みがしにくいので、別ページ(記事)にまとめてアップもしています。
(右側のサイドバー下部のContentsにもリンクを貼ってます)
さてさて、まずは教習費用を握りしめ(実際には握ってないけど)、仕事帰りに申し込みへ。
仕事終わりに申し込みのため教習所へ。
教習所へ行くのは、何十年ぶりだろう?
私がクルマの免許を取った当時はまだAT限定なんてものはなく、免許を取るならMTオンリー、高速教習も救命救急もない時代。
事務所2階の受付で入所したい旨を告げると、番号札を取って待つように言われる。
待ってる間に2人入所希望者がやって来た。
一人は若い男の子でMTの普通免許。
今どきAT限定でも事足りる時世ではありますが、やはり男ならMTを運転できる資格は持っておかないとカッコ悪いもんね。
もう一人は若い女性で、MT普通二輪を申し込んでた。
番号を呼ばれ大型二輪の申し込みをしていると、写真を持ってくるのを忘れたのに気付く。
せっかく前日に整体で小顔矯正をしてもらった直後に撮ったのに、意味ないやーん!orz
教習所で写真を撮ってもらい、700円の出費。
申し込みに必要な書類を書き終わると、普通二輪を持たずにいきなり大型二輪を申し込むには、事前審査が必要とのこと。
普通二輪でも身長が155cm未満の人は事前審査が必要らしく、MT普通二輪を申し込んだ女性と一緒に事務所1階の二輪受付へ。
事前審査は、バイクにまたがれるか、取り回しが出来るか、倒れたバイクを起こせるかをチェックされる。
教官から説明があり、まずは私から。
大型二輪の教習車はNC750。
ハンドルを持って前へ後ろへ。
またがってみると意外と小さくて、シートも低く感じる。
足でこいで前と後ろへ動かす。
そして、倒れたバイクの引き起こし。
バイクの下に膝を入れて、よっこいしょ、と立つ。
ん?思ってたよりも楽に起きちゃった。
センタースタンドもサクっと立てて、事前審査は合格。
次に普通二輪の女性、バイクはCB400。
取り回しは出来てたけど、倒れたバイクが起こせない。
最後には教官がちょっと手伝って、ようやく起こせた。
一応、事前審査はOKでした。
私はいきなり大型二輪なので、「最初は少し中型で慣れてもらうかもしれません」と言われる。
これで入校申し込みは終わり、入校受付書をもらう。
次は入学説明会に参加。
説明会のあと空きがあれば乗れるらしいので、一応乗るつもりで準備して行こう。
【Vol.3】入学説明会&適性検査 2014年9月21日(日)
1時間目は入学説明会。
日曜日の入学説明会は普通免許持ちの二輪の教習生のみで、全部で15人。
思ってたより人数は多かった。
顔ぶれを見ると、10代、20代と思しき教習生が多いのは当然として、自分も含め30代以上のオッサンもちらほら。
見た目が普通の年相応な人は半分ぐらいかな。
あとは少なからずイキってる感が漂う。
イキってる感のある人で黒髪はいない。
どうみてもやる気のないガリガリ女子は、ライオン丸みたいな長い白髪。
オッサン二人組は職場の先輩後輩のようで、縦にも横にもデカい先輩に、取り巻きの後輩みたいな。
おいおい、間違えて定時制高校に来てしまったか?
と、心配になってくる。
教習所でイキってもしゃーないねんけどなぁ。
内容は、教習原簿の確認、教習の説明、貸出用ヘルメットを使う時の注意点などなど。
教習原簿には、これから卒業するまでのロードマップが記されている。
ヘルメットは教習所にある貸出用のものを使うことができますが、配布された紙帽子を被った上からヘルメットを被らなければなりません。
衛生面を考えて紙帽子を被るんだと思うんですが、直に髪の毛が付かないとはいえ、ほっぺたが直に触れてしまうので・・・ 敬遠。
教習用にジェット型のヘルメットを買いました。
免許を取ってすぐにバイクを買うつもりはないのですが、免許を取った後でもたいていのバイクに合うように、マットブラックのヘルメットにした。
と言っても、Amazonで5000円ぐらいのもの。
もちろん全排気量対応。
手袋は教習所で売ってるものを使います。
続けて2時間目は適性検査。
質問に答えたり、問題に答えたり、用紙にひたすら記入していく。
この検査で、その人の性格、くせ、行動パターンなどがわかるそうで、この結果を教習を進める上で参考にするらしい。
質問に答える問題では淡々と質問が流れてくるので、それに「はい」「いいえ」「どちらともいえない」で答えます。
ただ、その質問の中で妙に引っ掛かってしまったものがあり、考えれば考えるほど笑けてくる。
法律は全ての人に平等である
これは普通は「はい」で回答すべきなんでしょうが、しかし現実を知れば知るほどそうでもないと思うようになってくる。
例えば、医薬品のネット販売に関する薬事法などは、明らかに既得権益を守ろうとする集団が意図したものだと思うし、最高裁でもネット販売を禁じた省令は違法であるとの判決も出た。
なので、「どちらともいえない」にマークしたった(笑)
誰かが陥れようとしている
時々意識を失う事がある
どこからともなく声が聞こえてくる
死にたいと思うことがときどきある
これに「はい」と回答する人がいれば、免許を取るのを控えてほしい。
あとは『H』の文字を大きさを変えてひたすら書いたり、おなじ図形や模様のものを選んだり、クレペリン検査みたいな問題など。
ただ、回答していて、目で見て理解して答えを書くという動作が、自分が思っている以上に遅いことを自覚してしまい、四十を過ぎた老いを感じた。。。orz
これでいよいよ教習が始められる。
終了後、早速予約可能枠をフルに使い、6時間分の技能予約をしておいた。
【Vol.4】1段階1時限目 操作 2014年9月23日(火)
いよいよ大型二輪の教習開始。
教習原簿と配車券を二輪受付へ出すと、赤ゼッケンをするように指示がある。
周りにいてる先輩方を見ながら、肘と膝のパッドを付けてプロテクターをする。
みんなほとんど貸出用のヘルメットを被っていて、マイヘルメットは私ともうひとりだけ。
緑ゼッケンや白ゼッケンの人を見てると、すんごく余裕がある様子。
赤ゼッケンの赤ちゃん野郎な私は緊張こそしてないけれど、ドキドキワクワクしてる。
チャイムが鳴り教官が出てくると
赤ゼッケンの人こちらへ!
赤ゼッケンの同志は私を含め3人ですが、大型は私だけ。
でも、普通二輪を持たずにいきなり大型なので、初めは私も中型で練習するとのこと。
バイクはCB400。
8の字コースのところまでバイクを押して行き、まずはセンタースタンド立てから。
次にバイクにまたがって、足でこいで前へ後ろへ。
そんでようやくエンジンをかけて、半クラでの発進の練習。
4気筒だからなのかアクセルをちょっと捻るだけで回転が上がりすぎてしまい、また、クラッチも若干ピーキーなので、慣れるまではミートさせるのに気を遣う。
みんなすんなり出来たおかげで、残りの時間は次の時間にやる内容の一部をさせてくれる。
路肩から合図・確認後発進して周回道路を走り、バックストレート?では3速30kmまで出してポンピングブレーキ。
1周して元の場所に来たら左ウインカー&後方確認ののち路肩に止め、再度発進、の繰り返し。
2周してから教官から
おそくじさん、大型に乗り換えましょう!
教官が乗ってたNC750と交換。
大型はトルクがあるのでクラッチ注意してください!
と言われ、慎重にミートしたけど、むしろ大型の方がクラッチ操作が楽チン。
トルクがあるおかげで少々荒くつないでもエンストしないし、以前、マニュアルのクルマに乗ってたので、ガン!って飛び出してしまうほどヘタクソでもない。
400の方が慎重にアクセルとクラッチを操作しないとダメなんじゃないの?と思うくらい。
ウインカーのスイッチも、CB400は一番下にホーンボタンがあり、その上にウインカーのスイッチがあるので、不意に「ブッ!」っとホーンを鳴らしてしまいがちなんですが、NC750は一番下にウインカーのスイッチがあるので、間違ってホーンを鳴らすこともない。
普通二輪の教習生で、結構間違ってホーンを鳴らしてしまう人が多かった。
最後に教官から「昔、バイクに乗ってました?」と聞かれる。
当然、
いえ、初めてです
と答える(笑)
【Vol.5】1段階2時限目 走行 2014年9月23日(火)
2時間連続で予約していた2時間目、教官は変わるもまだ赤ゼッケン。
この時間はバイクにまたがって基本的な走行練習。
前の時間の後半にちょっとやった、周回道路をぐるぐる回りながら、発進と停車を繰り返す。
周回道路の直線では大型は指定速度40km/hですが、1段階の間は30km/hまで。
停車時に1速に戻すのを忘れ、2速のまま発進してしてから2速に入れたつもりが3速になってしまい、エンジンが咳きこんで3速に入ってたことに気づいたり。
ただひたすら周回道路を回ってるだけでしたが、それでもすんごい楽しくて、あっという間に時間が来て終了。
なんでかわからないけど、終わりがけにまた教官から 「昔、バイクに乗ってました?」と聞かれてしまう。
もちろんホントにバイク経験はないので いえ、初めてです と答えます。
【Vol.6】1段階3時限目 シミュレーター 2014年9月24日(水)
今回はシミュレーターを使っての教習。
三菱製で、OSはWindowsXPだった。
この時間は、私と20代後半と思しき男性と2人で受ける。
シミュレーターといえば、てっきり理不尽なところから人が飛び出してきたり、見えないところからクルマが突っ込んできたりというデンジャラスな街を走るんだと思いきや、そうじゃなかった。
まずはブレーキの特性を体験。
前輪ブレーキのみ、後輪ブレーキのみ、前後輪ブレーキで制動距離がどれくらいになるのかを予想し、シミュレーターで走ってみる。
次に、四角いコースを指示されたスピードで走るんですが、コーナーがR100、R80、R60、R40とだんだんきつくなるコースを3周する。
はじめは時速40キロで、2周目は60キロ、3周目は80キロで。
時速60キロでは、R40のコーナーはきついものの何とか回れ、80キロではR60で対向車線にはみ出しながら回れたけど、R40ではコーナーを飛び出してクラッシュ。
3周分のライン取りを見ながら、カーブでは速度を落としましょうというのを体験する。
次に横風を体験。
大型トラックと至近距離ですれ違った場合と、風速10mの横風を受けた場合にどうなるかをシミュレート。
教官も昔、淀川の橋の上でこれくらいの横風を受けて対向車線にはみ出して怖い思いをしたらしい。
その時乗ってたのが「ペケジェーアール1300」だったそうですが、この言い方で年代がわかってしまう(笑)
「ペケジェー」とか「ジスペケ」とか「エフゼ」とか、なんか懐かしい。
こういうのは実際に体験すると命に関わるので、シミュレーターでしか出来ないわな。
【Vol.7】1段階4時限目 課題 2014年9月25日(木)
今回はAT車での教習、茶色ゼッケンでスクーターに乗る。
赤から茶色に少し進化?
バイクはシルバーウイング。
まだスラローム、急制動、S字、一本橋なんてやったことないのに、そこへ初のスクーターでいきなり行ってしまうとは、ちょっと無茶じゃない?
と思いつつ、ひとつひとつ説明を聞く。
まずはスラローム。
バイクが全然安定せず、パイロンの間をフラフラ抜けるのがやっと。
アクセルを開けてもレスポンスが悪くて前に進まず、リズムもへったくれもありゃしない。
急制動では、30km/hまで上げて目印のパイロンで前後ブレーキ。
やってみると全然余裕で止まれる。
「何や、思ってたより簡単やんか」と思いながらやってると、教官から
「ここは30km/hぐらいまで上げてください。早い時期から40km/h越えてますよ。それと、ブレーキはもうちょっと余裕を持って止めてください。急ブレーキ過ぎるのでコケる一歩手前ですよ。」
と、注意を受ける。
急制動と言うから急制動したつもりだったんですが、急制動と急ブレーキは違うんですね。(^_^;)
S字もフラフラしながらなんとかクリア。
でも、次の一本橋が全然ダメ。
平均台に乗った瞬間落ちてしまう。
何度かやって渡れたのは、ややハイペース気味で渡った2回だけ。
とにかくまっすぐ走れない。
スクーターは安定させることができず、想像よりもかなりムズーーい!(>_<)
教官からコメント
「今日はAT車の体験なのでこれでいいです。次からMTに戻るのでがんばってください」
【Vol.8】1段階5時限目 実車 2014年9月28日(日)
2時間連続の1時間目。
今回から1段階の緑ゼッケン。
赤→茶ときて、ようやく緑に。
本格的に急制動、スラローム、S字、一本橋を練習するので最初は中型で慣らし、大丈夫そうだったら大型に乗り換えるとのこと。
まずは急制動。
1段階では3速30km/hまでで、制動距離も問わないらしい。
急制動と言っても本気の急ブレーキではなく、目印のパイロンでじわっとブレーキを掛ければ十分11mで止まれる。
基本的に問題ないのですが、停止直前でクラッチを握るときにシフトペダルを踏んでしまい、2速に入れてしまう。
クルマのクセなのか?
次にスラローム。
これはムズい。
スクーターでまともに通過できなかったのが引きずってる。
アクセルをちょっと開けても「ガン!」っと進んでしまうので、アクセルを開けられない。
S字では、S字に入った瞬間にバランスを崩し、とっさに前ブレーキを使ってしまったのでコケそうになるも、なんとか立て直して通過。
2回目以降はだんだんと慣れてきて、まあイケるでしょう。
一本橋は、ネットで先輩方の記事を拝見してると目線を上げて遠くに置くのがポイントと書いてあったので、その通りやってみる。
が、うまく行かずに落ちてしまう。
2回目も同じ、3回目で一応渡り切ることが出来たけど、ぎりぎりバランスを保ったような状態。
4回目では、3回目でなんとなく感じていたことを試してみる。
それは、目線を下げて一本橋の終端を見るようにする。
すると、たちまちバランスが取りやすくなり、少し余裕を持って渡り切れるように。
一般的には目線を上げた方がいいかもしれないけど、私の目線のポイントはむしろ下なのかも。
ま、個人個人少々やり方が違ってもいいよね。
それ以降落ちることはなくなりましたが、ただ、時間を数えるまでの余裕はない。
教官から「大型に乗り換えましょう」と言われ、大型で再スタート。
するとどうでしょう!
乗りやすい!!( ゚∀゚)
一本橋は安定して渡れるようになり、時間を数えるくらい余裕も出てきた。
1、2、3・・・と数えると早くカウントしてしまいがちなので、1111、1112、1113、1114・・・と数えてみると、だいたい12秒ぐらい。
ただ後から知ったんですが、一本橋って前輪が乗ってから前輪が降りるまでのタイムを計るんですね。
私、後輪が一本橋に乗ってから前輪が降りるまでを数えてました。
S字では、教官から2速でクラッチを握らずに抜けるように言われたけど、2速アイドリングでS字を通るとエンジンが咳きこんでしまう。
エンジンが咳きこまないようにアクセル開けなくちゃいけないの?
S字に入るときに左折小回りで入らなくちゃいけないので半クラッチでS字に入り、切り返してから全つなぎにして抜ける。
急制動は全然問題なし。
でも、スラロームはやっぱりダメ。
アクセルが開けられないし、コースアウトはしないものの3本目以降うまくライン取りが出来ない。
何回かスラロームを走っているうちに、体を入れてバイクを倒せば曲がれるようになる。
何となくわかってきたところで終了。
(しかし、これはわかっていなかった)
最後に教官からまた「昔バイク乗ってました?」と聞かれる。
教官が変わる度に聞かれるけど、「初めてです」と答える。
【Vol.9】1段階6時限目 実車 2014年9月28日(日)
2時間連続の2時間目。
内容は前の時間と同じ。
スラローム以外は大丈夫なんですが、フラフラして安定しない私を見た教官から、
「スラロームがうまくいかないのはニーグリップが足りないからで、ニーグリップが足りないからアクセルを開けるとバランスが乱れるんですよ」
とアドバイスをいただく。
教官の後ろに座って、スラロームの模範走行。
ここで私の思い違いがわかる。
アクセルを開ける時に「ガン!」と行かないようにアクセルをほんの少し開けるだけでしたが、むしろエンジンをブオォーン!といわせて「ガン!」と前へ行くぐらいまでアクセルを開けなくてはならなかった。
ニーグリップで教官を挟むように言われますが、ニーグリップが弱いせいで、教官がアクセルを開けると体勢が崩れる。
「これくらいアクセルを開けてもバランスを崩さないくらい、しっかりニーグリップでタンクを挟まないといけません。」
なるほど~
それ以降、しっかりニーグリップすると、かなりスラロームを回りやすくなった。
ただ、体を入れてバイクを倒すのはダメで、しっかりハンドルを使って旋回するように注意される。
あれ?ネットで予習してたのと違うな。
でも、ハンドルをちゃんと切れるようになると自然とバイクが倒れ、回りやすくなる。
「視線が良くないので、3つ先のパイロンを見てください」
視線を遠くに置くとあら不思議、アクセルをブオォーン!と開けてもバランスを崩さずにスラロームを抜けられる。
でも、視線がつい近くなったり、ニーグリップが甘いとたちまちダメ。
3回に1回ぐらいはバッチリ抜けられるんですが・・・
最後に教官から、またまた「昔、バイク乗ってました?」と聞かれる。
なんか変なクセみたいなのが出てるんですかね?
クセが付くようなことをした記憶はないのに。
教官からのコメント
「スラロームが難しそうでしたが、実は今でも次のレベルに行っても大丈夫なくらいなんですよ。でも、まだ時間がたっぷりあるので、次回、スラロームを仕上げちゃいましょう。」
台帳に連続スラロームが申し送りされる。
【Vol.10】1段階7時限目 実車 2014年10月1日(水)
2時間連続の1時間目。
前回の教習の最後の最後にようやくスラロームの感覚がわかり、中2日の間に感覚を忘れないようにイメージトレーニングをしていましたが、ようやくそれを試す時がやってきた。
ただ、スラロームを失敗しないようにという気持ちがはやってしまったせいか、初めの慣らしの周回から力が入ってしまっているのがわかる。
案の定、最初のスラロームは3本目に接触してしまい失敗。
目線とニーグリップが甘い。
その次のスラロームも左旋回はうまくアクセルオンでバイクを起こせたけれど、右旋回でアクセルを入れられず惰性で走る。
やはり右旋回が苦手。
しかし、教官から
「今のでも5.5秒なので、もっとゆっくり回って確実に行きましょう。ゆっくりでも大丈夫です。いくら速くても接触したら意味ないですから。」
とアドバイスをいただく。
それまで、「スラロームは速く抜けろ」としか言われず、タイムを聞いたのも初めてだったのでペースがわからないまま走ってましたが、速すぎていたとは。。。
再度のスラロームでは、今までよりもリズムを少し遅らせてみると、前輪がパイロンを大きく回り込みパイロンとの間隔も取れ、いい感じで抜けることができた。
「今のでバッチリ。6.5秒なのでこれくらいでいいですよ。」
結局、スラロームがうまく行かなかったのは、必要以上に速く抜けようとし過ぎていたのかもしれない。
それからは目線をゴールにさえ向ければ、たとえ右旋回でアクセルが入れられなくてもタイムをクリアできるように。
ただ、目線を目の前のパイロンに向けてしまうと、たちまち回れなくなる。
スラロームを克服して気が緩んだのか、今回は一本橋で落ちてしまうことも。
一応、コンスタントに11秒以上で渡れますが、たまにバランスを崩してしまったり。
今回の教官からも「昔、バイク乗ってました?」と聞かれる。
「毎回聞かれるんですけど、初めてですよ」
と答えると、
「実はもう乗れてるんですよ。なので、昔乗ってて免許取り消しとかになったのかなーと思って」
なってませんよ(^_^;)
【Vol.11】1段階8時限目 実車 2014年10月1日(水)
2時間連続の2時間目。
今回から坂道発進とクランクへ行く。
その前にウォーミングアップも兼ねて、スラロームと急制動へ。
スラロームは相変わらず右旋回が苦手ですが、タイムはOK。
急制動も問題なし。
ただ、ちょっと疲れが来ているのか気が緩んでしまい、合図がおろそかになってしまう。
スラロームで、「タイムはいいけれど合図消してないよ」とか、急制動でも「発進の合図忘れてる」と指摘される。
いかんいかん、しょうもない所でミスってどうする。
坂道発進のやり方、というか、通り方のルールを教えてもらい、坂道発進は問題なし。
クランクでは、体重移動とクラッチの使い方を教えてもらう。
ハンドルを切った時に、半クラッチでトルクを掛けないとコケることだけを注意してコースへ。
コースイン最初の右クランクでこそ足を着いてしまいましたが、その後はうまく抜けられる。
ポイントは目線だな。
最初の右クランクでは次の左クランク入口を見て、左クランクに入るときにクランク出口を見れば難なく通れる。
教官から、「アクセルを少し煽って半クラッチにした方がトルクが入った感覚がわかりやすいし、エンストもしにくくなりますよ」とアドバイスをいただく。
坂道発進とクランクを反復練習しましたが、問題なし。
ただ、一本橋で一度落ちてしまいました。
最初に一本橋を渡った時は一本橋の終端を見た方がバランスが取りやすかったけど、今回は終端じゃなく、もう少し延長線上の地面を見た方がいい。
セオリー通り目線を上げると、やっぱりだめ。
これは確実に渡れるようにしておかないと。
教官からのコメント
「これから安定性を上げていきましょう。一本橋で落ちてましたしね。」
しっかり見れくれてました(^_^;)
【Vol.12】1段階9時限目 実車 2014年10月2日(木)
今日も2時間乗るところの1時間目。
今回もスラローム、急制動、S字。一本橋、坂道発進、クランクの反復練習。
スラロームは、前回の教習でペースがわかったので、安定してクリア出来るようになった。
一本橋は変に粘ろうとはせず10~11秒狙いで行った結果、一度も落ちずにクリア。
この教習所は時間が表示されないので渡りながら数えなくちゃいけないんですが、10秒に届かずに減点を食らっても構わない。
クランクも問題ないんですが、1度だけ最初の右クランクでパイロンが倒れており、それに視線が行ってしまったせいでバランスを崩し足を着いてしまいましたが、それ以外はちゃんとコースの先を見て難なく通過。
教官からのコメント
「クランクをもう少し遅く行きましょう。遅いと難しくなりますが、今のうちに遅いスピードでのバランス取りに慣れておきましょう。一本橋とスラロームはタイムも出ているのでOKです。」
【Vol.13】1段階10時限目 実車 2014年10月2日(木)
1時間休憩しての2時間目。
1時間目と同じ教官。
最初にスラロームと急制動を交互に練習。
急制動は11mだけでなく、雨の日のことも考えて14mで止まる練習も。
スラロームはリズムを掴めた感じ。
教官からも「無理してアクセル開けなくてももうちょっと遅めでもいいですよ」とアドバイスをいただく。
自分なりにゆっくり行っても6.8秒だったので、これならミスなく行けそう。
次にS字と一本橋の繰り返し。
これも大丈夫。
次にクランクと坂道発進の繰り返し。
クランクはさっき言われた通りゆっくり抜けるように意識する。
今回は一度も足を着くことなくクリア。
すると教官から、S字&一本橋コンビの後にクランク&坂道発進のコンビの繰り返すように言われる。
しかも、自分のグループでこのコンビネーションをやってるの私だけ。
コースに集中しすぎると、次にどこへ行くかわからなくなってきそう。
そのせいかどうかはわかりませんが、1本橋からの脱輪1回、脱輪しそうになること1回。
2時間乗ってヘバってきてるのか、ニーグリップが甘くなってバランスを崩す。
これは意識して掛からないと、みきわめ予定の14時間目も2時間連続の2時間目なので、へばってしまってミスをしてしたら元も子もない。
教官からのコメント
「おそくじさんはもう乗れてるので、2段階で走る検定コースの一部を走ってもらいました。あと4時間乗ってくださいね。」
【Vol.14】1段階11時限目 実車 2014年10月5日(日)
2時間連続の1時間目。
台風18号が接近していて雨の予報ですが、まだ曇り空。
なんとか教習が終わるまで持ってほしい。
まずはクランクと坂道発進。
今回は4人グループだったんですが、一人がクランクが苦手なようで、しかもその彼が先頭を走ってたもんだから、しばらくクランクが渋滞に。
さらにもう一人、普通二輪の彼が坂道発進が苦手なようで、どちらの練習でも後ろで待つことに。
すると教官から「おそくじさんはスラローム行って!」と言われ、一番練習したいスラロームをひたすら繰り返す。
ところが、今回のスラロームはタイムはクリアーは出来るものの、アクセルが2回ぐらいしか開けられず、どうもしっくり走れない。
教官はずっとクランクの彼に付きっきりなので、私はほぼ放置。
最後にS字&一本橋を数回走ったんですが、前回の課題だった一本橋のニーグリップを意識してトライ。
ところが、ニーグリップを意識しすぎて逆に力が入ってしまい、1回足を着いてしまう。
スラロームではちょっと力を入れて足を閉めなくちゃいけないけど、一本橋ではほどほどに。
教官からのアドバイス
「クランクは今のスピードより速くする必要はありません。一本橋でちょっとフラついたけど(ちゃんと見られてた!(^_^;))タイムは出てるし、スラロームも大丈夫でしょう。2段階になると検定コースの練習になり課題の反復練習はしないので、今のうちに仕上げていきましょう。」
【Vol.15】1段階12時限目 実車 2014年10月5日(日)
2時間連続の2時間目
今回も同じくクランクと坂道発進から。
さっきのクランクの彼と、さらにもう一人クランクが苦手な教習生が入る。
教官から「どこが苦手?」と聞かれスラローム!と答えると、スラロームをメインで練習することに。
何回かスラロームを走っていると、教官から「ハンドルを切るタイミングがちょっと遅いね」と指摘をいただく。
自分では前輪がパイロンを通過したタイミングでハンドルを切ってたつもりだったんですが、どうもタイミングが遅かったらしく、自分の中で気持ち早めに切るようにしたら、うまく全ターンでアクセルを開けられるようになった。
教官からアドバイス
「最後のスラロームは良かったですね。他も全体的に安定してます。」
【Vol.16】1段階13時限目 実車 2014年10月6日(月)
会社から教習所までクルマで45分ぐらいは見ておかなければならず、出来るだけまとめて乗るために教習に行ける日は2時間乗るようにしてるんですが、実車になってから2時間連続で乗ると結構疲れてしまい、2時間目にミスることが多い。
元々13、14時限とみきわめまで2時間連続で予約してたんですが、2時間目のみきわめで疲れてミスると元も子もないので、急遽、みきわめ前に1時間乗っておくことに。
未明に台風18号が接近しましたが、朝には警報は全て解除され、教習も通常通り行われる。
この日は仕事終わりに最終コマの20:10から乗ったんですが、日が暮れると結構寒い。
1段階が始まってからずっとソフトボールのユニフォームで着る長袖メッシュのアンダーシャツを着てたんですが、今日は最初の慣らしから体が少し震えるくらいに寒い。
教官からも「体がカタいよ」と言われるくらいカチカチに。
そのせいなのか、今までで一番荒い走りになってしまう。
特に一本橋で3回も足を着いてしまい、かなりヤバイことに。
しかも、今回乗った64号車はクラッチミートの位置が遠く、半クラッチでのスピードの調整がすんごくやりにくい。
そのかわり、前回の課題だったスラロームはバッチリ。
ハンドルを切るタイミングを修正したらちゃんとアクセルを入れられるようになり、気持ち的にも余裕で挑めるようになる。
教官からのアドバイス
「次はみきわめなので、がんばっていきましょう」
【Vol.17】1段階14時限目 実車 2014年10月8日(水)
いよいよ1段階のみきわめ。
朝一から関東へ出張して、サッと仕事を済ませたあとサッと新幹線に乗り帰阪。
その足で教習所へ直行。
今日は皆既月食で、教習前の休み時間にはちょうど月が欠け始めており、教官や教習生たちは月を見上げてる。
教官に
今日みきわめなんですけど、縁起がいいのか悪いのか?
と話したところ、
「滅多に見れるもんじゃないのでいいんでしょう」
と慰めていただく。
それって、滅多に起こらないことが起こってしまうということなんじゃない?
ははは、ネガティブに考えてしまったよ。
前回、スラロームは克服したものの得意だった一本橋で不安が出てしまい、なおかつ、クラッチがつながる位置が遠くて、半クラの範囲が狭くピーキーなせいで、すんごく扱いにくかった64号車に今回も当たってしまい、果たして無事みきわめにウカるんだろうか。。。
いつものように慣らし走行の後、クランク&坂道発進へ。
坂道発進では少々クラッチが遠くてもエンジンのトルクで難なく上がれますが、案の定、半クラで速度コントロールが必要なクランクで苦しめられる。
トルクを掛けようとクラッチレバーを離してもなかなか半クラにならず、ピーキーなのでクラッチが急につながってしまって前へ飛び出し、それを抑えようとクラッチを握るとトルクが抜けてしまうというギクシャクした動きに。
そこで、半クラ位置でクラッチを動かさずに、エンストしないようにエンジンを吹かし気味で常にトルクが掛かるようにして、速度コントロールはリアブレーキで調整する作戦に。
これでようやく安定してクランクを抜けられるように。
不安の一本橋も、リアブレーキ引きずり作戦でスピードのコントロールをしたところ、一度も落ちずにクリアできるように。
何回か一歩橋を渡っていて、前回ウマくいかなかった原因がわかってきた。
それは、座る位置が少しタンクから遠目だったせいで腕がピンと伸びきってしまい、小刻みにハンドルを振ったバランス取りが出来ていなかった。
そこで、タンクにくっつくようにして腕が軽く曲がるようにしたところ、難なくバランスが取れるように。
タンクに近くないとニーグリップもしっかり出来ないしね。
バランスが取れるようになると、一本橋に後輪が上がってからクラッチをほとんど切ったまま、リアブレーキで徐々にスピードを殺して抜けられるようになり、クラッチが扱いにくい問題も大丈夫。
スラロームは前回のアドバイスの通り、ハンドルを切るタイミングさえ間違えなければ全ターンでアクセルを開けられ、リズム良く抜けてタイムもクリア。
教官から
「みきわめはOKなので、残り時間でどこか重点的に練習しておきたいところはありますか?」
と言われたので、一本橋を練習しておくことに。
上半身を少し前傾にして、腕を軽く曲げてバランスを取るとコンスタントに11秒で渡れて、落ちることもなし。
教習後に免許証を確認されて、無事1段階修了。
教官からアドバイス
「だいぶ安定して走れるようになってるので、さらに確実性を上げていきましょう。検定は緊張する上に一発勝負なので、普段失敗しない人でも失敗することがあります」